【生配信殺人!?】『相棒22』 第15話「マッターホルンの殺人」ネタバレあらすじ＆見どころ

特命係の一室に、サイバーセキュリティ対策本部の土師太がやってきくる。
杉下右京に、不可解な動画を見せるためだった。
その動画とは、スイスのマッターホルンで、完全犯罪が行われたという動画だった。
杉下と亀山は、動画を確認する。
動画には、「善ちゃん」という男性が、吹雪が吹き荒れるマッターホルンでの生配信中に、何者かに殺害されてしまう姿が映っていた。
善ちゃんと名乗る男性は、「宗介」という人物に呼びかけているようだった。
動画に興味を持った杉下は、事件を調べることに。

杉下は、「善ちゃん」の過去の動画を見て住所を特定する。
その住所に行ってみると、善家光明という名前もわかり、動画の中で口にしていた「宗介」という人物のメモも発見された。
ちょうどその時、外を見ると、少年がこちらを見ていたが、声をかけると逃げてしまった。

杉下と亀山は、善家の勤務先である芸能事務所「大菅エージェンシー」で話を聞くことに。
すると、善家は、マッターホルンに行くと言って、先週から仕事を休んでいるということが分かった。
半年前から、いきなり登山のためのトレーニングを始めたらしい。
しかし、善家は、1週間前に階段から落ちて、捻挫をしたということもわかった。
杉下は、善家のデスクも見せてもらう。
すると、「ホームサーチ奥多摩」という会社の封筒に、「A-3」と書いてあるメモが見つかった。
杉下は、これをマッターホルンではないかと考える。

杉下と亀山は、メモにあった奥多摩へ向かい、「A-3」という倉庫を見つける。
中に入ってみると、そこには、雪山を思わせるセットがセッティングされており、動画で見たテントや吹雪を作る装置なども置かれていた。
杉下は、動画を見た時に、影が2重に見えた違和感もあり、善家はここから配信をしていたと確信する。
そして、血痕を見つけたため、鑑識を呼ぶ。

杉下と亀山は、善家の部屋を訪れる。
そこでは、スイス行きのチケットをキャンセルした明細が発見された。
さらに、善家は将棋の奨励会員だったということも分かり、将棋センターのチラシも見つかった。

杉下と亀山は、善家の家で見つけたチラシの将棋センターを訪れる。
将棋センターで話を聞くと、善家は1年前ぐらいからそこへ通っていることがわかった。
さらに、宗介という人物に心当たりがないか尋ねると、ちょうど将棋を指している一人の少年が宗介だと教えてくれた。
宗介は、かなり将棋の腕が立つ少年だという。
杉下は、宗介に、善家がマッターホルンに行くことを断念して、倉庫から動画を配信していたことを説明。なぜそのようなことをしたのか、心当たりがないかと尋ねる。
すると、宗介は、将棋に勝ったら教えてあげると言ってきた。
杉下は宗介と将棋で対局することに。
しかし、残念ながら負けてしまった。

杉下は、対局中に、宗介が「お母さん」という言葉に反応したのが気になっていた。
そこで、将棋センターの人に、宗介のお母さんについて尋ねる。
すると、1週間ぐらい前に、宗介のお母さんと、善家がもめていたことがあると教えてくれた。

鑑識の益子から、血痕は善家のものと判明したことが伝えられる。
さらに、現場には、犯人が落としたと思われるアクセサリーの一部のようなものが発見されていた。

杉下と亀山は、宗介の家を訪れ、宗介のお母さんに話を聞く。
お母さんによると、以前、宗介が塾をさぼって、善家の家で将棋を指していたことがあったらしい。
お母さんはそのことで、善家に、宗介に構うなと強く抗議したという。
そこへ、宗介の父親が帰宅する。
父親にも話を聞いてみると、宗介の父親は、登山が趣味だということがわかった。
マッターホルンにも挑んだが、失敗したという。
さらに、父親によると、宗介はチェスの腕もなかなかのものだということがわかった。

杉下と亀山は、再び宗介に会いに行く。
そして、杉下は、チェスで宗介に再戦を申し出る。
チェスの勝負に、杉下は、見事勝利。宗介に話を聞くことに成功する。
宗介によると、善家は、宗介に奨励会に入れと何度も言ってきていたらしい。
そこで、「善家がマッターホルンに登ることができたら奨励会に入る」と約束したという。
宗介は、父親でも登れなかったマッターホルンに、登れるわけがないと考えていたらしい。
さらに、宗介は、善家が事務所社長との電話で、ストーカーがどうのこうのと言っていたということも教えてくれた。

杉下と亀山が、大菅エージェンシーの社長に話を聞くと、アイドルグループに所属する有紗が、ストーカー被害にあっているようだと、有紗の母親から善家に相談があったが、善家はそれを報告していなかったという。

杉下と亀山は、有紗の母親にストーカー被害について聞いてみる。
母親によると、犯人は捕まっていないが、警察に相談後、ストーカー行為はなくなったという。
さらに、有紗の母親は、善家が歩道橋で突き飛ばされるのを見たと教えてくれた。
突き飛ばした犯人の腰のあたりでは、何かが光っていたらしい。

杉下と亀山は、宗介の父親に会いに行く。
以前、会った時に、宗介の父親のスマホが、着信の際に派手に光るのを覚えていたからだ。
歩道橋の防犯カメラにも、父親の姿が映っていたことも伝える。
宗介の父親は、突き飛ばしたことは認めたが、殺していないと主張。殺害現場に落ちていたアクセサリーの一部のようなものは、宗介の父親がしているブレスレットのものだと思われたが、そのブレスレットは、新田神社で買ったものだから、自分だけが持っているわけではないと、父親は主張した。

有紗の母親が新田神社に参拝していた。
そこに、杉下と亀山が現れる。
有紗の母親も、新田神社のブレスレットを身に着けていた。
ブレスレットは、願いを叶えるという効力があると言われているらしい。
杉下と亀山は、有紗の母親に、奥多摩に行ったのではないかと尋ねた。

有紗の母親は、娘の有紗をアイドルにするために必死だった。
しかし、人前に出ることが苦手な有紗の本心は、「アイドルを辞めたい」というものだった。
善家はそんな有紗のために、自分がストーカーのような行動をし、有紗がアイドルを辞めれるように誘導しようとしていた。
しかし、母親にばれ、有紗は母親に説き伏せられてしまう。
有紗の母親は善家に文句を言いに、「A-3」倉庫へ向かった。
有紗の母親は、そこで善家ともみ合いになって、突き飛ばしてしまったらしい。
しかし、怖くなってすぐ逃げたため、死体については知らないと主張した。

杉下は、宗介の家を訪れていた。
そこへ、亀山が善家を連れて現れる。
善家は死んではいなかった。
有紗の母親に突き飛ばされたあと、病院へは行ったが、有紗の母親が捕まってしまうことを心配して、隠れていたのだった。
善家は宗介に「本当は将棋がしたいんじゃないか？」と語り掛ける。
宗介はその言葉を突っぱねたが、その後、将棋センターに飾られた奨励会の入会メンバーの中には、宗介が映っていた。