『相棒22』第4話「天使の前髪」ネタバレあらすじ感想＆見どころ

テレ朝の国民的人気ドラマ『相棒22』。2023年も、相変わらずの人気を保って放送されています。

ここでは、『相棒22』第4話「天使の前髪」のネタバレあらすじをまとめました。

私が感じた感想や見どころも紹介しています。

また、タイトルの「天使の前髪」の意味についても記しました。

ぜひ読んでみて下さい。

『相棒22』第4話「天使の前髪」ネタバレあらすじ

【第4話 PR】
いよいよ今週放送👼🫧#相棒 season22
第4話『天使の前髪』
11月8日(水)よる9時

オーディション中に起こった悲劇⚡️
美しき女優の証言は嘘か、真実か⁉️
特命係が驚愕の真相を暴く‼️🚔#相棒22 #aibou

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— 相棒 (@AibouNow) November 6, 2023

『相棒22』第4話「天使の前髪」のネタバレあらすじを紹介します。

劇団Wに所属する女優・久保崎美玲は、映画のオーディションに挑戦中。自分の番がまわってきて、しっりとした演技を披露する。
しかし、終わった後、審査員席に座っていた男から、「勘違いしていないか？」と嫌味を言われてしまう。

<遺体発見>

杉下と亀山は、クラシックコンサートへ向かっていた。
すると、そこで血まみれの女性に遭遇する。
警察を呼んでくれという女性の部屋を見てみると、男性の遺体があった。

<女優・美玲の正当防衛殺人>

女性の名前は久保崎美玲。女優である美玲は、状況について、映画のオーディションを受けた時に、嫌味を言われたが、その後しつこくつきまとわれ、乱暴されそうになったところを誤って殺してしまったと説明する。
正当防衛が成り立つが、杉下は、現場の状況と彼女が「女優」であることが気になる。

<劇団W>

杉下と亀山は、美玲の所属する劇団Wの稽古場に訪れる。
そこで話を聞いてみると、「お芝居の神様は努力を決して見逃さない」という言葉が口癖の美玲は、才能に満ちていたという。
美玲は以前、演劇集団ホタル座に所属しており、その後、劇団Wを立ち上げている。
しかし、劇団の運営はワンマンだったので、所属団員達は徐々に離れていき、現在、劇団は休止状態らしい。
稽古場の家賃も払えないことも多く、バイト先で前借りをしていたこともわかった。

<美玲のバイト先>

杉下と亀山は、美玲のバイト先へ向かう。
店主は、一生懸命な美玲を応援したいと考えて、前借りを許したという。
しかし、美玲は「芽が出ないから才能がないのかな」という言葉も口にしていたらしい。

<被害者・工藤祐一>

死亡した男性の名前は工藤祐一。関係者に確認をすると、工藤は審査員席にはいたが、審査員ではなく、勝手にやってきただけだという。
女グセが悪かったという情報もあり、過去に、演劇集団ホタル座の女優とトラブルがあったという話も聞くことができた。

<美玲と工藤の関係>

演劇集団ホタル座にいた美玲と工藤は、元々の知り合いだったということになる。
杉下と亀山は、なぜ美玲にそのことを言わなかったのかを尋ねる。
すると、「ホタル座解散から10年以上たっており、工藤も自分のことを覚えていないようだったから言わなかった」という答えが返ってきた。

<事件時の音声データ>

警視庁に、匿名で、工藤が殺された時の状況だと思われる録音音声データが送られてきた。
音声データは、録音型の盗聴器で録音されたものだということがわかる。
杉下は、鑑識で、あるデータを確認し、出雲刑事にある頼みごとをする。

<美玲の部屋の電卓>

杉下は、亀山といっしょに再び美玲の部屋に行く。
目的は電卓を確認するためだった。
杉下は、初めに美玲の部屋を訪れた時に、電卓が置いてあったことを記憶している。
しかし、鑑識の押収物のデータの中にはそれがなかった。
そして、その電卓は、部屋からも消えている。

出雲刑事から杉下に連絡が入る。
出雲刑事の調べによると、美玲には、合鍵を渡すような相手はいないとのこと。そして、録音されていた音声は、まちがいなく工藤のものということだった。

杉下は、何者かが電卓に盗聴器をしかけ、合鍵を作って盗聴。そして事件のことを聞き、盗聴器の存在がバレないように回収。さらに、音声データを聞いた後、ヒーロー気分で警視庁にデータを送ったのだろう推理した。

<美玲のバイト先の電卓>

杉下と亀山は、美玲のバイト先を再び訪れる。
そこで、店主の中村に、盗聴をしていたのではないかと尋ねた。杉下は、最初にこのお店に訪れた時に同じ電卓が置いてあるのを覚えていたからだった。
また、美玲が現在、一番親しくしていると思われる劇団Wの団員でさえ知らなかった「芽が出ないから才能がないのかな」という弱音も、なぜ知っていたのかと尋ねた。
店主は盗聴を認め、電卓を差し出す。
そこで杉下は、電卓を見てあることに気づく。

<電卓の盗聴器について>

杉下は、美玲に、バイト先の店主が電卓を使って盗聴をしていたことを美玲に伝える。店主の行動に驚く美玲。
さらに杉下は、その電卓からわずかに光がもれていたと説明。そのことから、美玲は盗聴に気づいていたのではないかと聞いた。
しかし、美玲はこれを否定。
盗聴には気づいていなかったと答えた。

<美玲の過去>

亀山は、事件の前日に美玲が訪れていたお寺に行く。
美玲の家のお墓には、妹の美由が入っているらしい。
亀山は、そこに供えてある花が、まだ新しいことに気づいた。

亀山は、自分が調べてきたことを杉下に報告する。
花を供えた人物は、演劇集団ホタル座の元劇団員だった。
その人物によると、美玲の妹である美由は、姉と同じようにホタル座に入ったが、工藤に乱暴されて自殺したらしい。
工藤はその後、ホタル座の資金を持ち逃げし、その後、ホタル座は資金繰りの悪化のため解散したという。
美玲にとって、工藤殺害の動機となるには十分な過去だった。

<殺人トリック>

一方、杉下も美玲が使ったあるトリックの真相にたどり着く。

トリックの鍵となったのは、「リバーブ」。リバーブとは、発せられた音が、部屋を反射して聞こえる音のことで、残響ともいう。
杉下は、音声データのリバーブが、前半と後半で少し違って聞こえることに気づき、そのことから、前半と後半で、部屋の広さがちがうということが分かった。
杉下は、リバーブから、前半が録音された空間は劇団Wの稽古場、後半は美玲の部屋ではないかと推理した。

<事件の真相>

美玲は、妹・美由の復讐のために、工藤の誘いにわざと乗って稽古場に呼び出した。
台本の読み合わせをしてくれと工藤に頼み、乱暴してきた相手を刺すという演技を披露。その演技を盗聴器に録音していた。
そして、演技の後、実際に工藤を殺害、部屋に移動して、殺害後に動揺している様子を一人芝居して、その様子を録音していたのだ。
正当防衛に見せる完璧な芝居だったが、美玲にはリバーブの知識がなかった。

音声データを店主が送るかどうかについて、美怜は、「賭けだった」と語る。
自分に芝居の才能があれば、盗聴している側に感情が伝わり、行動に移してくれるかもしれないと考えたという。
そんな風にして、「神様のジャッジを受けたかった」と美玲は言った。
杉下は、それに対して、「人を殺すための芝居はこの世にはない」と答える。
そして、「妹さんが見たかったのは、人生の悲しみや喜びを見せ、立ち向かう勇気をくれるような芝居だったはず」と続けた。

その言葉を聞き、美玲は泣き崩れた。

【聖地巡礼しよう!!】『相棒22』第4話「天使の前髪」撮影場所・ロケ地情報

『相棒22』第4話「天使の前髪」の撮影場所・ロケ地情報をまとめています。その場所に登場した役者名もいっしょに記しています。

『相棒22』第4話「天使の前髪」は古畑任三郎型ストーリー！

今夜9時放送👼🪽#相棒 season22
第4話『天使の前髪』

オーディション中に起こった悲劇⚡️
美しき女優の証言は嘘か、真実か⁉️
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— 相棒 (@AibouNow) November 8, 2023

『相棒22』第4話「天使の前髪」は、犯人がわかっている状態から謎解きを楽しむ「古畑任三郎」のようなストーリー展開をしていました。

『古畑任三郎』のように、明確に犯人の殺害シーンが出てきたわけではないですが、最初からなんとなく、「犯人は久保崎美怜かな？」というイメージは湧きましたね。

『相棒』の場合、予想しても、そこからひねってくるパターンもありますが、今回はそのひねりは無し。展開的には「謎を解く」というシンプルなものだったと思います。

しかし、その「謎を解く」部分はかなり難しく、とても巧妙なトリックが隠されていましたね。そんな難解トリックを見破ったのは、やはり杉下右京です。

「さすが杉下右京！」と言いたくなる右京さんが楽しめました。

聴覚ビンビンの杉下右京

今回のトリックの目玉となった「リバーブ」。これがわかったのは、杉下右京のビンビンの聴覚のおかげです。

「頭が良い人は耳が良い」という話を聞いたことがあります。右京さんは『相棒3』第15話「殺しのピアノ」でも、鋭い聴覚を発揮させて、ピアノのちょっとした音の違和感を感じ取りました。そして見事に事件を解決させています。

また、『相棒　劇場版Ⅱ　警視庁占拠！特命係の一番長い夜』でも、足音を使ったモールス信号を聞き取るという右京さんの活躍がありました。

#余韻が残りすぎてまだ引きずってる映画

相棒劇場版2
東映あるあるの予告詐欺と思いきやマジだった
見終わった後の衝撃ときたら
相棒世界観を一変させた映画#相棒　 #aibou pic.twitter.com/hXEfA9fK7c

— 悠々@願望 (@at_a_loose_end) August 25, 2023

右京さんの推理はいつもすごいなと思いますが、その中でも聴覚ネタは、特に感心してしまいます。

『相棒3』第15話「殺しのピアノ」では、ピアノを弾く右京さんを見ることができます。

本当に水谷豊さんが弾いているという噂もあり。

相棒再放送3-15「殺しのピアノ」
右京さんのピアノ演奏🎹🎵 pic.twitter.com/Pejlo4p8ZC

— 朱美@朱髪のฅ(´꒳ `ฅ)ꪆﾆｬｰ (@AKM927cinnabar) December 1, 2017

記憶力ドバドバの杉下右京

トリックを完成させるための重要ツールとなった「電卓」。これに気づけたのは杉下右京のドバドバの記憶力のおかげです。

右京さんの記憶力の良さはよく登場しますが、今回も相変わらずとんでもない記憶力でしたね。電卓があるかないかを覚えているなんて、右京さんの頭の中は、もはや記憶力であふれかえっているのでしょう。一流刑事の「目」はすごいと感動してしまいました。

盗聴器の光を確かめるために、亀山ジャケットをかぶる右京さん＆亀ちゃんも面白かったです。

右京さん？
亀山くんのジャンパーを使って電卓型盗聴器を見て何を発見したのか？#相棒 #aibou #相棒22 #相棒season22 pic.twitter.com/QtJuwpajdA

— Yoh.M🏴‍☠️ (@yoh_M3) November 8, 2023

右京さん、間違え探しとか得意そう。

『相棒22』第4話「天使の前髪」見どころはこの人！

美和子さん絡み酒 #相棒 #aibou pic.twitter.com/odqQmoytrA

— Larmes (@Larmes25) November 8, 2023

『相棒22』第4話「天使の前髪」見どころは、亀山美和子です。

サルウィンからの帰国後、よく登場する亀ちゃん＆美和子夫婦の漫才のような外食シーン。いつまでも仲睦まじくて、ファンとしては嬉しくなります。

『相棒』シリーズでは昔から、美和子や右京さん行きつけ小料理屋(こてまりや花の里)の女将の発言は、事件解決の手掛かりになることが通例です。しかし、サルウィン帰国後の亀ちゃん＆美和子の外食シーンでの会話は、解決のヒントとは無関係な気がします。

今回も、美和子はかなりしゃべっていましたが、その全てがトリック解明には、完全に無関係。ただのグチなのにけっこうな時間が使われている「美和子のおしゃべり」がとてもおもしろかったです。

美和子は、女性が生きていく上で言いたくなる文句を全て言ってくれました。聞きながら「それそれ！」と言いたくなることばかりでした。最後に出てきた「介護しろ」っていうのは爆笑でしたね。

4話雑感。
「女ってだけでね、生まれた時からたくさんめっちゃ危険と恐怖にさらされてるわけですよ、うちらは」
「かわいくしろ、きれいにしろ、男を立てろ、結婚しろ、子育てしろ、活躍しろ、わきまえろ、介護しろ…やっとられんわい！」

美和子さんのセリフに尽きる回。#aibou #相棒 #相棒22

— いつかの（オニオオハシRET💙💛） (@re_tomy_moty3) November 8, 2023

『相棒22』第4話「天使の前髪」は、トリック解明がメインのストーリーで、笑いがあるような小ネタが少なめでした。そんな中で、この亀山夫妻のどうでもいい会話は、かなりうれしい箸休め的な存在になっていたと思います。これがなかったら笑いなく終わって、ちょっと物足りなさが残ってしまっていたのかなとも感じました。

楽しい笑いを作ってくれた「よっぱらい美和子」が今回の見どころです。