【22年ぶりの落語に歓喜!!】『相棒22』 第16話「子ほめ」ネタバレあらすじ　見どころは？

杉下と亀山、こてまりと美和子の4人は、橘亭青楽の復帰公演となる落語会に招待される。
復帰公演は、珍しくクラブで行われるという。杉下と亀山は、公演が始まる前に、青楽の楽屋へ挨拶へ行き、青楽の妻・美和子とも久しぶりの再会となった。

橘亭青楽は、以前、妻を脅迫する男を殺害するという事件を起こしたことがある。
杉下と亀山はその時の事件を捜査し、お互いに知り合っていた。
客席へ戻った杉下と亀山は、こてまりと美和子といっしょに、その時の話をしながら公演が始まるのを待つ。
しかし、突然、オーナーの速水から、青楽の体調不良により、公演の中止が発表される。
妻の美奈子によると、青楽が突然消えてしまったことが公演中止の本当の原因らしい。

とあるバーで、目黒徹という男性の遺体が発見される。
捜査一課の伊丹、芹沢、出雲の3人が捜査していると、現場から手ぬぐいが見つかる。
杉下と亀山と同じように、以前、青楽が起こした事件に関わっていた伊丹は、手ぬぐいが青楽のものだと気づく。

杉下と亀山は、青楽の家で、妻の美奈子から話を聞くことに。
美奈子によると、青楽は出所した後、刑務所で受刑者たちに落語を教えるボランティアをしていたらしい。
そこへ、伊丹たちがやって来た。
伊丹は、青楽の手ぬぐいが、目黒殺害の犯行現場にあったことを告げ、目黒が元受刑者で、刑務所で青楽から落語を教わっていたということも教えてくれた。

杉下と亀山は、青楽が公演を行うはずだった会場のオーナー・速水に話を聞くことに。速水によると、青楽に目黒から電話がかかってきて、もめていたという。

杉下と亀山は、目黒が服役していた刑務所へ行き、青楽が落語を教えていた時の映像を見せてもらう。
それを見ると、目黒の態度は、ふざけているように見えた。
しかし、根津幸作という人物は、熱心に落語の指導を受けているように見える。
根津幸作とは、23年前に、自身が務める鉄工所でお金を盗み、社長を殺害するという強盗殺害事件で無期懲役となっている男性。
杉下は、この根津幸作という人物への面会を申し出る。
杉下は、目黒徹が殺されたこと、そして殺害現場には青楽の手ぬぐいが落ちていたことを、根津に話した。
すると、根津は、「やるわけねえ」と言い、その場を去ってしまった。

杉下と亀山は、再び美奈子から話を聞く。
美奈子によると、青楽は、服役後は弟子を取らないとしていたが、根津幸作には特に、思い入れがあったようだという。
青楽は、刑務所で一線を越えてしまった人間を見てきたが、根津はそういった人間ではないと感じていたという。

根津が起こした強盗事件では、状況証拠では根津の犯行であることは明らかだった。
しかし、杉下は、残された証拠があまりにも揃いすぎていると違和感を感じる。
川に捨てたと供述している凶器も見つかっていないままになっていた。
杉下は、共犯者がいたのではと考える。
そして、従業員名簿から、目黒徹の名前を見つけた。

亀山に、根津が倒れたと知らせが入る。それを聞いて、杉下と亀山は、根津が運ばれた医療刑務所に向かう。根津は末期のすい臓がんだった。青楽はそれを知っており、「早くしないと間に合わない」と言っていたという。さらに、根津には、面会に来る人物はいないが、定期的に差し入れをしてくるという人物がいた。名前を根津福太郎というらしい。

杉下と亀山は、根津の元奥さんである高尾紺子に会いに行く。
紺子から話を聞くと、根津には、福太郎という息子がいたことがわかった。
根津は、遅くにできた息子・福太郎を「ふくちゃん」と呼んで、とてもかわいがっていたが、根津が目を離したすきに、川に落ちて死んでしまったという。
それ以来、根津は、荒れ始めたらしい。
根津については、青楽も訪ねてきたらしく、根津の中には、ふくちゃんが生きているんだと言っていたらしい。
さらに、根津は、大事なものは「ふくちゃんのお家に隠した」と言っていたこともわかる。

杉下と亀山は、根津に会いに行く。
杉下の説得により、根津は全てを話し始めた。
杉下の疑い通り、根津が起こした強盗事件には、共犯者がいた。
共犯者の名前は、鉄工所の同僚だった瀬尾福一。あだ名を「ふくちゃん」と言い、年齢は18歳。根津の息子の「ふくちゃん」が生きていれば、同じ年齢であったはずだった。
根津は、瀬尾福一を息子と重ねており、とてもかわいがっていた。
根津は、そんな瀬尾から、母親の手術代がいるからと、強盗事件を一緒にやろうと持ち掛けられる。
見張っているだけでいいと言われ、だれも傷つけるつもりはなかったが、留守のはずだった社長と鉢合わせになり、瀬尾が社長を殺害したという。
根津は瀬尾をかばうために、自分がやったように現場に自分の痕跡を残したのだった。
しかし、服役中に、目黒から瀬尾が罪をかぶせたことを自慢していたと聞かされ、凶器の隠し場所についても尋ねられた。
不安になった根津は、師匠である青楽に、このことについて相談していたということだった。

杉下と亀山は、青楽が復帰落語会を行う予定だったクラブのオーナー・速水に会いに行く。
杉下は、速水が証言した「青楽が電話で目黒ともめていた」という内容について、通話履歴には、青楽の電話には、その時間の通話記録はなかったと指摘。
さらに、速水の手首の傷について、強盗殺人事件の時についたものだろうと指摘した。
そこに、出雲刑事から、凶器が見つかったと連絡が入る。
凶器は、根津が息子の福太郎とよく遊んでいた公園の社の中に隠してあった。
そこが「ふくちゃんのおうち」と呼ばれる場所だった。
杉下は、防犯カメラを調べれば、凶器を捜す姿が映っているだろうし、見つかった凶器からも、DNAが取れるだろうと速水に伝えた。
そして速水は、青楽の監禁場所を白状する。

速水の本名は、瀬尾福一。青楽は、速水の正体まではつかめてなかったが、速水は、落語会に訪れた杉下たちが刑事だとわかり、青楽を監禁。目黒を殺し、青楽が殺したと思われるように、殺害現場に手ぬぐいを置いておいたという。

青楽は、寄席に復帰する。
杉下は、「根津はあなたと落語に出会えたとこで人生をやり直せた」と言う。
そして、「今度はあなたの番だ」と、青楽を送り出す。

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