テレ朝の人気ドラマ『相棒21』。放送開始から全て2桁の視聴率をキープして、有終の美を飾る最終回となりました。
ここでは、2023年3月15日に放送された『相棒21』 最終回スペシャル第21話「13~隠された真実」のネタバレあらすじをまとめました。
私が視聴して感じた感想や「見事な相棒だー!」と思った見どころも紹介しています。ぜひ読んでみて下さい。
『相棒21』 最終回スペシャル第21話「13~隠された真実」ネタバレあらすじ
【最終回SP PR】
いよいよ今週放送🚔🚨#相棒 season21
最終回スペシャル
『13~隠された真実』
3月15日(水)よる9時放送400回突破記念🎊
小野田公顕の遺骨はなぜ盗まれたのか⁉️
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— 相棒 (@AibouNow) March 13, 2023
『相棒21』 最終回スペシャル第21話「13~隠された真実」のネタバレあらすじを紹介します。
小野田家へ届いた「13」を名乗る犯人からの2回目の郵便物。消印は関西圏からのものだった。
内容は、「動画サイト「Ciktak」で、”女狐つんつん”が配信している間に、“小野田”のアカウントで1万円を投げ銭しろ」というものだった。
郵便物は他の被害者宅にも届いており、どれも配信者は違うが1万円を投げ銭しろという内容だった。
支払いを拒否しているのは、小野田家と第一の被害者である真野家。
杉下と亀山は、再び真野家に向かう。
<真野正義>
途中、後をつけてきた捜査一課とともに、畑にいる真野夫婦に話を聞いたところ、「身代金には応じない」と冷たい態度をとられてしまう。
さらに杉下が、届いた郵便物を見せてほしいと言うと、「すでにやぶって捨てた」という答えが返ってきた。
いったん車まで戻り、捜査一課と特命係は話合い。そんな中、杉下はトイレに行くと言って、真野家まで足を運ぶ。
真野家には、息子の正義(ジャスティス)が留守番していた。
正義に、郵便物の封筒やクズカゴにやぶったものが残っていないか尋ねるが、「すでに燃やしてしまっている」と言われてしまう。
さらに杉下は、玄関に置いてある靴を見て、最近旅行に行ったのかと尋ねてみた。
すると、奈良に史跡巡りに行ったという答えが返ってきた。
<関西圏の一筆書きルート>
杉下と亀山が留守にしている特命係の一室では、角田課長がお弁当を食べていた。
そこに米沢が訪ねてくる。
米沢は、関西圏から届いた郵便物の消印から“一筆書きルート”を分析していた。
角田課長は、杉下と亀山に米沢が分析した“一筆書きルート”の画像を送信。
2人はそれを見ながら出発地点と到着地点を考える。
奈良駅から法隆寺駅まで行くことが可能だと杉下は考えていた。
<葛葉宰三のながとろ河童塾>
杉下と亀山は、お寺を使って運営している”ながとろ河童塾”へ行き、塾長の葛葉宰三に、史跡巡り旅行への引率について尋ねた。
話の途中、杉下は本棚に並べられている時刻表が目に入る。
時刻表は、塾生の中に鉄道マニアがいて、その子が家から持ってきているものらしい。
旅行にはその子も参加していたという。
ジャスティスとも仲良しで、特に仲がいい5人組の一人だということも教えてくれた。
旅行中に子どもだけで自由に動き回る時間があったのかと尋ねたが、葛葉は少し考えながらもそれを否定した。
そして、杉下は本棚にある「ブラウン神父の童心」という小説に目をつける。
葛葉の私物で、かなり昔のもののようだ。
杉下は小説を手に取り、亀山や葛葉に、ある一節を読み上げる。
「賢い人間は小石をどこに隠す?」「浜辺」
「賢い人間は木の葉はどこに隠す?」「森の中」
小説にはその部分に線が引かれていた。
葛葉は、昔引いたのかもしれないと答えた。
ながとろ河童塾から帰りながら、杉下と亀山は話をしていた。
「賢い君は盗み出した骨壺をどこに隠す?」
「お寺がいいかも」
<遺骨発見>
特命係が帰った後も、葛葉は「ブラウン神父の童心」を手に持っていた。
以前ジャスティスが読んでいたのを思い出したからだ。
そしてふと気になり、敷地内にあるお堂へ行ってみた。
ボロボロで誰も使っていないような小さなお堂。そこで葛葉が見つけたのは、複数の骨壺だった。
葛葉が驚いていると、ちょうどそこに伊丹・芹沢・出雲の3人が現れる。
帰りの車の中で骨壺発見の報告を受ける特命係の杉下と亀山。警視庁に戻ってから話を聞くと、骨壺は小野田公顕のものはあったが、全部で12個しかなかったらしい。
足りないのは真野家の真野晃三のものだという。
<真野晃三>
真野晃三は、真野寛晃の父親で、正義の祖父にあたる人物。
晃三は生前、かなりの暴君で有名で、嫁いびりもひどかったらしい。
そのため、息子夫婦はかなり苦労をさせられていた。
晃三体が丈夫で、ちょっとやそっとでは死にそうにないと言われていたが、意外にも早く亡くなった。
近所では「夫婦の願いが通じたのでは?」なんて噂もあったという。
<ながとろ河童塾の子どもたち>
特命係の一室に、サイバーセキュリティ対策本部の土師太が、防犯カメラの映像を持ってやってきた。
映像にはポストに郵便物を投函する子どもたちの姿が映っている。
杉下は、その中の一人に真野正義の姿を確認した。
<盗難事件の犯人>
取り調べを受けている葛葉は現在、完全黙秘している。
杉下は葛葉宰三に防犯カメラの映像を見せた。
正義の姿を確認した葛葉は、「あなたが今回の遺骨盗難事件の首謀者なのか?」という問いに、「はい」と答えた。
葛葉は、子どもたちの前で団塊世代を糾弾して、その世代の人たちを責める言い方をしてしまったと述べた。
しかし、杉下は葛葉が首謀者だとは考えていない。
首謀者だと言うならば、真野晃三の遺骨だけないことを説明するように求めたが、葛葉はできなかった。
しかし葛葉は、自分の軽はずみな発言のせいで事件が起こってしまったから自分に責任があると主張。
それに対して杉下は、確かにその発言がきっかけで事件は起こってしまったかもしれないが、罪を全て自分でかぶることはできないと答える。
さらに杉下は、葛葉も同じように戦後の豊かさを謳歌した逃げ切り世代だと言い、団塊世代を批判する資格などないはずだと言い放った。
葛葉はその言葉を聞き、自らの行動を反省する。
そして遺骨盗難に関わっている子どもたちの名前を答えた。
<盗難事件に隠された目的>
杉下は、丈夫でなかなか死なないだろうと言われていた真野晃三が、思いのほか早く亡くなったことについてひっかかっていた。
さらに、ひどい暴君だったという真野晃三に対して、真野夫婦が十三回忌までしっかり行っているということについても亀山と考える。
そして杉下が考えたのは、十三回忌まで行ったのは“贖罪”の気持ちからではないかということ。
丈夫でなかなか死なないはずだったのに、早く死なせることになったことに対して、申し訳ないと感じていたのではないかと推理した。
杉下は、真野夫婦が真野晃三を殺害したのではないかと考えたのだ。
官房長の遺骨を含め、十三回忌が終わった遺骨ばかりを意味ありげに集めて団塊世代を狙っていると見せたのは、”目くらまし”だったのではないかと杉下は推理。
本来の目的は、正義が真野晃三の遺骨を盗むことにあるのだと。
そして、13年も前に死んだ祖父の骨を使って正義がしたかったことは、遺骨にヒ素が残っているかどうかを確認したかったため。
ヒ素は、火葬して長年が経過しても骨に残るもの。正義は両親がヒ素を使って祖父を殺したのかもしれないと疑い、それを警察に調べてもらうことを目的に、今回の盗難事件を起こしたのではないかと杉下は考えを導き出した。
<正義の目的と思い>
真野家では夫婦と息子である正義が向かい合っていた。そばには真野晃三の遺骨が置いてある。
正義の父親である真野寛晃が、なぜこんなことをしたのかと問いただすが、正義は黙ったまま銀行の袋を見つけ出す。
そこに杉下と亀山の2人が到着すた。
正義は、2人に、銀行の袋は母親がおろしてきたもので300万円入っていること、そして実際に真野家に送られてきた脅迫状の内容を特命係に伝えた。
脅迫状の内容は、「真野晃三の遺骨を帰してほしければ300万円を用意せよ。何年たってもヒ素は消えぬ。」と書かれていたという。
正義は自分がそう書いたと認めた。
正義は、自分の両親が祖父である真野晃三を殺そうと相談していたことを、生まれる前にお腹の中で聞いたと主張。
さらに正義は、両親が本当に祖父を殺したのかを知りたい。そして本当に殺したのなら罪を償ってほしいと主張した。
そして、両親が罪を償って戻ってくるのを待って、また家族に戻るんだと宣言した。
杉下と亀山が歩きながら話している。
正義がお腹の中で聞いた言葉は、実際には生まれてから聞いていた言葉を、本人が生まれる前の記憶だと錯覚していたのだろうと2人は考えた。
ながとろ河童塾には葛葉宰三と正義の姿があった。
葛葉は正義を預かり、一緒に罪を償っていくことを決めた。
『相棒21』 最終回スペシャル第21話「13~隠された真実」感想&見どころ「見事な相棒だー!!」
今シーズンも #相棒 の応援、
本当にありがとうございました🙇♀️初代 #亀山薫 の復活で
スタートした相棒season21✨
皆さまのおかげで最終回まで
走り抜けることができました‼️🐢
これからも宜しくお願いします🚔🚨#aibou pic.twitter.com/oWqG6ZOkGE— 相棒 (@AibouNow) March 15, 2023
今回は最終回にふさわしく、相棒らしさがたくさんつまっていて面白い、そして相棒らしさがつまっているからこそ色々と考えさせられる、そんな物語だなと感じました。
たくさんつまった相棒らしさはまさに「見事!」と言いたくなるものばかり。見どころとして紹介します。
表の事件と裏の事件がどちらも見事
表の遺骨盗難事件と裏に隠されていたヒ素殺人事件、どちらも凝っていて見事でした。
『相棒』では、一つの事件だけで終わらず、裏にもう一つ事件が隠れているのが定番です。今回もそのパターンでしたね。遺骨盗難が行われた一筆書きルートというトリック、そして遺骨を盗むという不可思議な誘拐事件の目的となったヒ素殺人、どちらもよくできているなと感動してしまいました。
意外にもすぐに発見された遺骨。遺骨が見つかってからの盛り上がりがすごかったですね。
渡辺いっけいさんのポジションが見事
ながとろ河童塾の葛葉宰三を演じた渡辺いっけいさんが最終犯人ではないというポジションが見事でした。
渡辺いっけいさんが最終話に出演するというのは、前もって予告されており、神戸君、米沢さん登場と合わせて話題になっていました。
渡辺いっけいさんレベルの俳優さんがゲストで登場するとなれば、お茶の間的には「真犯人だ!」と考えるのが自然です。実際に前編である20話でも登場時から怪しさ満点でしたからね。
刑事ドラマ的にはどう考えても犯人級の役者。しかしそこで素直に犯人にしないところが『相棒』です。もちろん重要人物ではありましたが、最終犯とはならなかった設定が見事だなと感じました。
読めない設定が『相棒』の面白いところ。
捜一トリオのお手柄が見事
捜査一課3人組の遺骨発見が見事でした。
いつも特命係の手柄を持って行くのが当たり前になっている伊丹・芹沢・出雲の捜査一課3人組、通称・捜一トリオ。今回はなんと特命係なしで遺骨発見という大手柄を立てました。偶然です。
たまたま葛葉宰三をつけて行ったら、なんと遺骨を発見しちゃったというまさかのたなぼた手柄。もちろん運も実力のうちなのでいいんですよ。日頃からがんばっているからこそ手に入れたお手柄ですね。
いつも捜査一課の動きは把握している感じの右京さん。
捜査一課による遺骨発見の知らせを聞いて、驚いていたのはレアでした。
小野田官房長の存在感が見事
小野田官房長が亡くなってからかなり経ちますが、まだまだ衰えない存在感が見事でした。
懐かしきメンバーである米沢さんと神戸君の登場が話題となりましたが、小野田官房長も懐かしきメンバーの一人。すでに亡くなっている人物なので、生きている姿としては回想シーンでの登場でした。
しかしその存在感は死んでいるのに健在です。
やはり小野田官房長という名前が出てくるだけで豪華版だなと納得してしまいます。
骨になっても威厳ありまくりでしたね。身代金の支払いは拒否られてしまいましたが。
『相棒1』第5話「目撃者」で死体を発見した小野田官房長の孫。あの子は大きくなったかな?
次の官房長ネタは大きくなったあの子が見たいです。
右京さんの毒舌が見事
「天国にいらっしゃいますかねぇ?」
「官房長が天国で怒っているでしょうね」と亀ちゃんが言った後に右京さんが言った言葉です。裏を返せば「官房長は地獄にいるのでは?」ということですね。さらりと毒を吐いちゃった右京さんが見事で笑ってしまいました。
しかし、亀ちゃんが「そんな憎まれ口をたたいていたら化けて出ますよ。」という言葉に対して、「もっと憎まれ口をたたきましょうかねぇ。」とも言っていましたね。
官房長に会いたいことがわかるそんな右京さんのつぶやきも、切なくもあり素敵でもありました。
確かにすんなりと天国に行ける人ではないですけどね。
ラストの美和子スペシャルが見事
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最終回にふさわしい豪華な内容となった『相棒21』最終回スペシャル第21話「13~隠された真実」。最後をおなじみの“美和子スペシャル”で締めくくられたところが見事でした。
いつもの青がさらに色濃くなっての登場でしたね。小料理屋「こてまり」で実食というのもよかったと思います。
「こてまり」の前のお店「花の里」では、右京さんの好きな”わさび多めのお茶漬け”が定番ネタでよく登場していたのを思い出します。
「こてまり」では美和子スペシャルが定番メニューになるのかな?と考えてしまいました。味は悪くないようなのでちょっと食べてみたいなと毎回ひそかに思っています。
今は見つかりませんでしたが、「右京さんのわさび多め茶漬け」は実際に商品化されて発売されていました。
「美和子スペシャル」も商品化される日が来るかも!?
ジャスティス君の正義と右京さんの正義
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遺骨盗難事件の中心的首謀者・正義(ジャスティス)君の正義が、右京さんに重なるものを感じました。
今回の最終犯は父親をヒ素で殺害していた真野夫婦。そしてそれを暴いたのは彼らの子ども・正義(ジャスティス)君です。
殺された父親というのは大変な暴君だったということで、真野夫婦の気持ちを考えれば「殺したくなる気持ちもわからなくはない」と感じます。
すでにかなり前のことでもあり、現在夫婦は幸せに暮らしている状態。「無理に掘り起こさなくてもいいんじゃないの?」と思ってしまう人もいるでしょう。私もどちらかというとそっち側です。
しかし、息子であるジャスティス君はそれをスルーすることはできませんでした。
たとえどんな理由があろうとも、人を殺したということを仕方がなかったのだろうで済ますことはできなかったんですね。ずっと気になって真実を確かめずにはいられなかった。そして真実を知るために遺骨を盗難するという事件を引き起こしたのです。
この行動は褒められたことではありませんが、ジャスティス君の”正義”のようなものはとても伝わってきました。そしてその正義は右京さんの正義に似ているなと感じました。
杉下右京もたとえどんなに不幸な結末になろうとも、真実を暴き出す人間です。それにより、冷酷な人間だと思われてしまうこともありますが、それが右京さんの正義なんですよね。
そうすることががいいことなのか悪いことなのか、私には判断できませんが、正しいことであることは確かでしょう。
右京さんと同じ正義を持っているジャスティス君。真実を暴き出す方法は間違っていましたが、これからも自分の中の正義は大事にしてほしいなと思いました。
ジャスティス君、将来は特命係にぜひ。
ジャスティス君を演じた柴崎楓雅さん。『テセウスの船』のみきお君でした。
大きくなった!
おいっ みきお❗️
かわいいじゃねーか💕
8話は勝負だ…。 pic.twitter.com/Nmnpss9wdD
— 竹内涼真 (@takeuchi_ryoma) March 2, 2020
まとめ
【面白いの全部つまったやつ!!】『相棒21』 最終回スペシャル第21話「13~隠された真実」ネタバレあらすじ 感想&見どころ「見事な相棒だー!!」についてまとめました。
『相棒21』 最終回スペシャル第21話「13~隠された真実」のネタバレあらすじを紹介しました。
「見事な相棒だー!!」と感じた見どころを紹介しました。
- 表の事件と裏の事件がどちらも見事
- 渡辺いっけいさんのポジションが見事
- 捜一トリオのお手柄が見事
- 小野田官房長の存在感が見事
- 右京さんの毒舌が見事
- ラストの美和子スペシャルが見事
半年間、私たちを楽しませてくれた『相棒21』もついに最終回を迎えてしまいましたね。
寂しいですが、『相棒』が終わったわけではありません。水谷豊さんの年齢を考えると「そろそろかも・・」なんて噂もあるようですが、公式から発表があったわけではないので、とりあえず今は次回を待ちたいですね。
今年の10月、『相棒22』で特命係に会えるのを楽しみにしています。