テレビ朝日の大人気刑事ドラマ『相棒21』。3月までの放送予定ということで、そろそろ終わりも近づいてきています。
ここでは、2023年2月1日に放送された『相棒21』第15話「薔薇と髭と菫たち」のネタバレあらすじを紹介しています。
私が視聴して「リアルと重なる相棒だー!!」と感じた見どころや感想もまとめました。ぜひ読んでみてください。
『相棒21』 第15話「薔薇と髭と菫たち」ネタバレあらすじ
【第15話 PR】
いよいよ今週放送🌹#相棒 season21 第15話
『薔薇と髭と菫たち』
2月1日(水)よる9時事件を呼ぶヒロコママ‼️
本に隠されたメッセージとは⁉️📙
特命係が真相を明らかにする🚔#水谷豊 #寺脇康文#aibou🔻PRをチェック🔻 pic.twitter.com/t55QsHyJfT
— 相棒 (@AibouNow) January 30, 2023
『相棒21』 第15話「薔薇と髭と菫たち」ネタバレあらすじです。
「本日午後三時。新宿東公園「こもれびのの森」で、恐ろしい出来事が起こる」
特命係の亀山のスマホに、そんなメッセージが送られてきた。
午後3時まであともう少し。杉下と亀山は、急いで新宿東公園へ行ってみることに。
<遺体発見>
急いで駆けつけた2人だが、そんな2人を死体のふりをして驚かせたのはヒロコママだった。
ヒロコママは、ゲイバーを営んでいる人物で、亀山と昔から親しく付き合いがある。
サロウィンから帰ってきたのになんの連絡もない亀山にしびれを切らして、ちょっとした「ドッキリ計画」をたくらんだらしい。
再会を喜び合い、楽しく話しながら歩いていると、亀山は雑木林の中でまたもや死体を発見。
「これもヒロコママのいたずら?」と思ったが、こちらはヒロコママも知らない、本当の死体だった。
<ルポライター・鬼塚一誠>
遺体は鬼塚一誠という男性。社会問題に鋭く切り込むことで有名なルポライターだった。
遺体には、少女小説『日なたの花』が握られており、その小説の作者は鬼塚の妻であり、ペンネームをノエル美智子という。
小説にはノエル美智子のサインも入っており、「すみれさんへ」という文字が一緒に書かれていた。
遺体からは所持品が持ち去られている。
鬼塚はヒロコママのお店の常連客でもあり、妻の美智子も一緒にお店に来たこともあるという。
鬼塚の取材にはいつも美智子が同席しており、夫婦は仲がよかったらしい。
ヒロコママの情報から、鬼塚は心臓に持病があったこともわかる。
さらに美和子からの情報により、遺体発見現場の公園は、フードバンク系のNPOがよく炊き出しを行っているということもわかった。
<少女小説家・鬼塚美智子>
杉下と亀山は、鬼塚の妻で少女小説家の鬼塚美智子に話を聞きに行った。
サインにあった「すみれさん」について心当たりがないか聞いてみたが、美智子は「わからない」と言う。
そして事件当日について尋ねてみると、美智子はその日「ハートテーブル」という名前のボランティア団体として、新宿東公園へ行っていたことがわかった。
<ホスト・江本雅史>
杉下と亀山は、特命係の一室で角田課長と一緒に事件について色々と推理していた。
そこへ亀山のスマホにヒロコママから「いますぐ来てくれ」という連絡が入る。
亀山が言われた場所へ行ってみると、ヒロコママとお店のメンバーが一人の男を捕まえて言い争いをしていた。
男は江本というホストで、鬼塚に対して因縁をつけていた人物らしい。
そこへ捜査一課が登場し、江本は連れていかれることに。
<ボランティアグループ・ハートテーブル>
杉下は、美智子が所属していたボランティアグループ「ハートテーブル」を訪れていた。
スタッフの話によると、美智子は半年前から活動をしているという。
「すみれ」という名前についても聞いてみたが、スタッフの中にはそのような名前の人物はいないらしい。
話を聞きながら杉下は、伴坂と呼ばれる一人の男性スタッフの首元に、あるものを見つける。
<半ぐれグループの存在>
江本は取調室で捜査一課と対峙していた。亀山も勝手に同席している。
新宿東公園の防犯カメラには、鬼塚を尾行するように歩く江本が映っていた。
江本が働くお店は半ぐれグループがケツ持ちをしており、捜査一課と亀山は、「お店の悪事を鬼塚に暴かれそうになったために殺したのではないか」と詰め寄る。
しかし、江本はこれを否定した。
<支援者・古川すみれ>
「すみれ」は、「ハートテーブル」の支援者だったということがわかり、杉下は「すみれ」こと古川すみれに会いに彼女のパート先を訪れていた。
正社員で働き口がない古川すみれは、パートを掛け持ちしてなんとか娘を育てている。
すみれは鬼塚一誠については知っているが、著書は読んだことはないという。
ノエル美智子の小説は、中学生の頃によく読んでいたと教えてくれた。
サインが入った「日なたの花」を見せると、昔古本屋に売った本かもしれないと言った。
売った時期は暴力がひどかった夫と離婚し、妊娠したまま家を出た頃。お金に困っていたので、売れるものは何でも売ったという。
さらにすみれは、ノエル美智子の小説に出てくる「この世界は美しく、人生は喜びに満ちている」という言葉は大ウソだったと文句を言ってやりたいとつぶやいた。
<死因>
司法解剖の結果により、鬼塚の死因は心筋梗塞だということがわかる。
殺人ではないことが判明したが、杉下は所持品を持ち去った人物について気になっていた。
<半ぐれグループ「スコルピオ」>
匿名のタレコミより、半ぐれグループ「スコルピオ」が、NPOの炊き出し現場で支援者に詐欺の受け子や名義貸しの勧誘を行っていることが判明。
江本もスコルピオの一員だということもわかった。
取調室の隣から様子をうかがっていた杉下は、江本の首元にサソリのタトゥーを発見する。
<元スコルピオメンバー・伴坂健吾>
杉下と亀山は、再び「ハートテーブル」を訪れていた。
2人は、伴坂健吾の首に江本と同じサソリのタトゥーがあることを指摘する。
伴坂がスコルピオにいたのは半年前まで。現在はもう心を入れ替え、関わりはない。
しかし、伴坂は炊き出しをした公園で江本に会ってしまい、「鬼塚に過去を暴かれるぞ」と言われたという。
伴坂は鬼塚の行動が気になり、炊き出し広場から離れていった鬼塚を追って雑木林へ向かった。
そこで倒れている鬼塚を発見し、自分について何か書かれるのではないかと不安になり、取材道具などの所持品を持ち去ったと話してくれた。
伴坂の話では、鬼塚は広場から離れる時、女性を追っていたように見えたという。
<すみれの行動>
杉下と亀山は、古川すみれのパート先に来ていた。
パートを掛け持ちして働いても、いつまでも貧困から抜け出せない。
娘には不憫な思いはさせたくない。
すみれはそんな思いから、炊き出し会場で半ぐれグループから持ちかけられた「名義貸し」を行おうと思っていたのだ。
しかし、社会問題を暴くルポライター・鬼塚の姿を見て怖くなって逃げ出してしまったのだ。
<ヒロコママのお手柄>
ヒロコママのお店「薔薇と髭と・・」で、杉下と亀山はヒロコママに事件の結果報告をしていた。
半ぐれグループの犯罪は暴けて一件落着だと思われたが、「なぜ、鬼塚はサイン本を持っていたのか」という謎が残ったままになっていた。
ヒロコママは、「自分のサイン本なら持っていてもおかしくないのに・・」と言いながら、鬼塚のサインが書かれた著書を広げている。
それを見た杉下はヒロコママにお礼を言い、亀山を連れてお店を後にする。
<2人の作家>
杉下と亀山は美智子の自宅を訪れていた。
杉下は、本に書かれた鬼塚の筆跡と、自宅のカレンダーに書かれている美智子の筆跡から、少女小説を書いていたノエル美智子は鬼塚一誠、そして社会問題を書いていたルポライターが美智子だったと推理。美智子もそれを認めた。
美智子と一誠は、昔出版社に自分の作品を持ち込んだ時に、一誠は「男だから」、そして美智子は「女だから」という理由でボツにされてしまっていた。
それから2人はお互いがお互いに成りすますことで、自分の作品を世に出してきたのだった。
鬼塚の取材に美智子が同席していたのは、本当に取材をしていたのは美智子の方だったから。「ハートテーブル」での活動も、善意の活動の裏で行われる悪事について取材するためだった。
そして炊き出し会場で、すみれを見かけ、それを聞いた鬼塚は、古くから自分の作品を読んでくれていたすみれに、新宿東公園で声をかけたのだった。
心臓に持病を持っていた鬼塚は常に死を意識していた。
自分が辛かった時期もファンとして励ましたくれたすみれに対して、真実を告げておきたかったのだろうと美智子は推測していた。
杉下はそんな美智子に、「鬼塚は他にもすみれに伝えたかったことがあったのでは?」言う。
それを聞いた美智子は、自分の次なる行動を考え始める。
<鬼塚一誠の伝えたかった事>
美智子は炊き出しの会場で、すみれに「日なたの花」を手渡す。
「この世界は美しく、人生は喜びに満ちている」
美智子は、「この想いをこれから鬼塚一誠として伝えていきたい。貧困で困っている人の声を一緒に救い上げてほしい」とすみれに伝え、その仕事の手伝いをしてほしいと言った。
困難と希望のどちらも知っているすみれだからこそ頼みたいと伝え、すみれは泣きながら引き受けた。
『相棒21』 第15話「薔薇と髭と菫たち」見どころ&感想「リアルと重なる相棒だー!!」
『相棒21』
ありがとうございました!!
水谷さん、寺脇さんの、みなさんへの心配りが現場の雰囲気をとても良くしていて
初めましてで参加した私にもとても気さくに話しかけてくださいました
感謝しかありません
これからも相棒の一ファンとして応援し続けようと思います
この写真は宝物🧡#相棒 pic.twitter.com/qGPhJqkbtH— 智順(ちすん) (@chisun11) February 2, 2023
今回の見どころは、現実でも社会問題となっている題材が散りばめられていたところだと思います。「リアルと重なる相棒だー!!」と思いながら見ることができました。
まさに”今”だと感じることをネタにもってくるのは「相棒」の定番でもあります。これにより、実際に起きている問題について、知ることができ、考えることができるのです。
ニュースで聞くだけだといまいちピンとこなかったことも、ドラマでストーリーの中に入れてくれれば理解しやすいですよね。
『相棒21』 第15話「薔薇と髭と菫たち」で扱われた社会問題も、まさに今だと感じるものでした。社会問題の重要さを理解することはもちろんですが、今回は、そんな社会問題からつながることも色々と考えることができました。
犯罪歴は一生残る
一度犯罪に手を染めてしまったら、たとえ自分が更生したあとでもその歴史は一生付きまとうんだと改めて感じました。
ボランティアグループ「ハートテーブル」で働いていた男性スタッフ・伴坂健吾。首元に入れたサソリのタトゥーをタートルネックで隠しても、半ぐれ集団「スコルピオ」の元・メンバーだという事実は消えません。
そして、そのせいで炊き出し会場では、「おまえの過去がバレるんじゃないか?」と江本から声をかけられてしまいました。
たとえ今は心を入れ替えていたとしても、過去に行った犯罪歴は一生背負っていくしかないのでしょう。今回、伴坂健吾は大変な目にあうことはありませんでしたが、過去がバレるということで嫌な気持ちにはなり、不安から所持品を抜き取るという行動をしてしまっています。
伴坂は、自分が半ぐれグループにいたことを後悔しているでしょう。そしてこの先ずっと過去について触れられる度に、何度も後悔することになるのだと思います。
自分が過去の罪をどんなに反省していたとしても、周りがそれに合わせて忘れてくれるわけではありません。
でも更生して頑張る姿を見てくれている人もいます。
がんばれ!伴坂!!
貧困問題は見えにくい
貧困問題というのは、言葉はよく聞くけど見えにくい問題だなと感じました。
「〇〇年の貧困率は〇%」
貧困についての数字を見かけることはありますが、貧困問題を抱えた人たちがどのような生活を送っているのかというのはあまり見たことがありません。コロナ禍で仕事がなくなったと騒がれたときはテレビでも失業についてよく目にしましたが、コロナ禍の生活に慣れてしまってからは見かけることがなくなりました。
しかし貧困問題を抱えている人や家庭が消えたわけではありません。日本には見えにくい問題があるんだということが、少しでも多くの人に知れ渡ればいいと思います。
『相棒9』 第8話「ボーダーライン」も失業問題を題材にしたお話で、とても考えさせられる内容でした。
「冷凍イカ」ネタが話題に
401話!
大好きな、ヒロコママとの再会、
お見逃し無く〰️!
俺はママの御用聞きじゃないぞー!#相棒#aibou#亀山薫 https://t.co/gMo3jDVg0Q pic.twitter.com/LzabinmVwV— 寺脇康文 (@terawaki_yas) February 1, 2023
「冷凍されてて凶器になったりしない?」
レストランで出されたイカの料理を見て、そんなことを言った亀ちゃんのセリフが話題になりました。昔からの『相棒』ファンは、『相棒2』第3話「殺人晩餐会」の話だなとなつかしくなったでしょう。私もニヤリと笑ってしまいました。
前前回の『相棒21』第13話「椿二輪」で贋作を見抜く発言をしたときも、「そういえば舌も肥えていたよなぁ」と、ふと思い出したので、2回目のなつかしさです。まさか2023年に冷凍イカ事件を2回も思い出すことになるとは思いませんでした。
懐かしいネタに『相棒』ファンは盛り上がったようですよ。
ふぁーーーーー!!!!!
亀ちゃんイカだけ残してて、まさか……!?と思ったら、
過去事件で凶器の冷凍イカ知らずに食わされてたのトラウマになってるってネタぶっこんできたーーーーー!!!!!古参ファン歓喜ーーー!!!!!😂😂 #aibou #相棒 pic.twitter.com/hk9kIn6Smd— aL@映画SLAM DUNK鑑賞済🏀 (@naz_eagle) February 1, 2023
まだ亀山くん冷凍イカ引きずってるのね #相棒 #aibou pic.twitter.com/BcqgUQibco
— Larmes (@Larmes25) February 1, 2023
ヒロコママに冷凍イカの上乗せ 何だこの序盤から古参の相棒オタクを轢き殺す気満々の構成 #aibou
— ほぺ (@hope_OwO) February 1, 2023
ツイートしちゃうほど盛り上がっちゃう気持ち、よくわかります。当時は美和子もいたのに、すっかり忘れてるのも面白かったです。本人だけに残るトラウマですね。
そしてまさかの大高洋夫さんも反応してくれています。冷凍イカを凶器にしちゃった犯人役の俳優さんです。
「冷凍イカ」がトレンド入りとの報!
そうです私が犯人です。しかもシーズン2でしたので、もう仮出所して、また、レストラン始めてるかもしれません。そんな再出発したレストランでまたもや殺人事件が起きるなんて話はいかがでしょうか!?w#相棒#冷凍イカ— 大高洋夫 (@gibson_703) February 2, 2023
ストーリーの筋書きまでしてくれています。「殺人晩餐会2」期待したいです!
亀ちゃんが復活したからか、『相棒21』は古いネタがたくさん!
古参ファン的にテンション上がります!
まとめ
【名物キャラ・ヒロコママ登場回!】『相棒21』 第15話「薔薇と髭と菫たち」ネタバレあらすじ 見どころ&感想「リアルと重なる相棒だー!!」についてまとめました。
『相棒21』 第15話「薔薇と髭と菫たち」ネタバレあらすじを紹介しました。
『相棒21』 第15話「薔薇と髭と菫たち」の見どころは、現実でも社会問題となっている題材が散りばめられていたところです。
犯罪という行為や貧困問題の見えにくさなどを考えてしまう物語だったと思います。
ヒロコママの登場や冷凍イカ事件など、懐かしさを感じる物語でもありましたね。
次回の右京さんは、タートルネックを着ているようです。珍しいですよね。どんなお話なのか楽しみです。