【止まらない連鎖殺人!!】『相棒22』第12話「惡の種」ネタバレあらすじ　全員ビビった最大の見どころ

<殺人事件①>

地下道で男性の遺体が見つかる。
遺体は、吉口秋夫という人物で、フランチャイズの弁当屋の店長だった。
財布には小銭が入っていたが、製造年月のわりに、ピカピカと磨かれているよう。
現場には手帳もあり、「妻からプレゼントされたスニーカーを踏まれた」など、仕事でパワハラを受けているような内容が書かれていた。
また、それとは別の筆跡で、「ワイアット」とも書かれている。
伊丹たち捜査一課の3人は、フランチャイズの本部に話を聞きに向かう。

伊丹たちが本部の内田隆一に話を聞くと、自分はアシスタントだから、詳細はわからないという。
内田によると、実際には、チーフの河野が吉口の弁当屋を担当していたらしい。
捜査一課は、河野に会いに行くことに。
杉下と亀山は、内田に「ワイアット」について尋ねるが、心当たりはないということだった。

杉下と亀山は、吉口秋夫のお弁当屋へ向かい、秋夫の妻・吉口則子から話を聞くことに。
話の途中に、お弁当を買うお客さんがやってきて、則子が対応をする。
則子がお釣りのために準備した小銭は、ピカピカに磨かれたようなものだった。
則子によると、それらの小銭は、秋夫が昔から貯めていたもので、おつりが足りない時に少しずつ使うことになっているらしい。

お弁当屋を出た杉下と亀山が歩いていると、公園で、先ほどお店で会ったお客さんの男性に出会う。
男性は緒方といって、町内会長をしている人物だった。
緒方によると、吉口秋夫は、とても良い人だったという。
町内清掃のときに、吉口秋夫が態度の悪い若者を一喝してくれたというエピソードも教えてくれた。

杉下は、何気なく見た先に、花がそなえているのを見つける。
緒方によると、以前、ホームレス同士がもめて、一人が死亡するという事件があったらしい。
周りには小銭が散らばっていたということも教えてくれた。

<殺人事件②>

特命係に戻った杉下は、緒方から聞いたホームレスの事件を調べた。
事件の概要は、「身元不明のホームレスが遺体で見つかり、周りには小銭が散乱。凶器は、袋に何かを詰めたものだと推定」ということだった。
杉下は、犯人を吉口秋夫と推理。
小銭を袋に入れ、殴り殺したが、散乱してしまった小銭に血がついてしまったので洗浄。証拠隠滅のために、その小銭を少しずつ使っていたのではと考えた。

お弁当屋で使われていた小銭からは、ルミノール反応が出た。
杉下は、吉口秋夫の犯行動機を「周りから賞賛されることに快感を覚えたため」と考える。
町内清掃で若者を一喝した秋夫は、周りから大きく褒められたことに快感を覚え、街のために自分がホームレスを排除しようと考えたのではないかと推理した。
杉下と亀山は、殺されたホームレスの仲間のホームレスに会って話を聞くことができた。
殺されたホームレスは、ゴンという名前で親しまれていた。
ゴンは、ホームレスだが、昔は御殿山に住んでいたらしい。
杉下と亀山は、ゴンが持っていたという本を見せてもらう。
そこには、「ワイアット」と同じ筆跡で「非凡人」と書かれていた。

<殺人事件③>

杉下と亀山は、ゴンが昔住んでいたという御殿山の家へ向かう。
家を見つけるが、誰もいない様子。近所の人によると、住んでいたのは資産家の女性だという。
ゴンの似顔絵を見せると、その人は息子だと教えてくれた。
聞いた話と、残っていた郵便物を照らし合わせたところ、他人が息子になりすましていた可能性が出てきたので、家の中を調べることに。
すると、家の女主人である山崎博子の遺体が発見された。
さらに杉下は、高木良雄という名前の不動産会社の社員の名刺を見つける。
高木良雄は、仕事で山崎博子の担当をしていたが、彼女の資産を手に入れたいと思い殺害。豪遊した後、逃亡し、ホームレスとなって身を隠していたのだろうと考えられた。

<殺人事件④>

捜査一課が、河野を確保する。
河野のデスクからは、「ワイアット」「非凡人」と同じ筆跡で、「食物連鎖」と書かれた付箋が見つかった。
同時に、河野が内田に対してパワハラを行っていたとわかる付箋も見つかった。
伊丹たちは、内田から、パワハラについて詳しく話を聞こうとするが、内田はこっそりと会社の外へ。

吉口秋夫のスニーカーに残っていた足跡から、秋夫に対してのパワハラは、内田がしていた可能性が高い。
殺人が連鎖されて起こっていることから、次は内田が殺害されるとも考えられる。
伊丹たち捜査一課の3人と、杉下と亀山は、内田隆一を急いで探す。

内田は、何者かの指示により逃走していた。
伊丹たちに追われているとわかり、指示を聞きながら慌てて逃げていく。
すると、目の前から現れた通り魔に突然刺されてしまった。
通り魔は狂ったように周りの人も刺し、無差別殺人が発生する。
捜査一課と特命係が到着し、通り魔を確保したが、内田は死亡してしまった。

<殺人事件⑤　逆五芒星事件>

• ワイアット・・射殺事件を起こしたが街を守るためだったと無罪になり、英雄扱いされた人物の名前。
• 非凡人・・「罪と罰」の中の『非凡人は特にその非凡人なるがために、あらゆる犯罪を行い、いかなる法律をも踏み越す権利を持っている”という一節
• 食物連鎖・・パワハラの食物連鎖

杉下は、何者かから残された謎のキーワードを推理した。
亀山は、今回の事件の発生場所を地図上にマークしている。
すると、それを見た杉下に、大きな動揺が走る。
亀山がマークした地図が、逆五芒星事件を連想させたからだ。
「死んだはずの南井が生きている・・？」

逆五芒星事件をなぞった場合、次の殺人は有楽町ということになる。
杉下が慌てているところに、角田課長から、通り魔事件の犯人の岩上は、警視庁に移送されたという情報が入る。
杉下と亀山が留置場へ行くと、岩上はすでに毒物らしきものを飲んだ後だった。
発見が早かったため、命は助かったが、意識が戻る可能性は低い。
事件について聞くのは、絶望的となった。

伊丹は杉下に犯人の心当たりを訪ねる。
杉下は「いいえ」と答えた。
あまりに非現実的で、思い過ごしであってほしいと思ったからだった。

何者かが、電話で話をしている。「父さん」という呼びかけをする。
そこには、ハットをかぶって車いすに座った年配の男性の影がある。