【生殖活動バカの旦那への天罰】東野圭吾作・小説『聖女の救済』紹介

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東野圭吾さんの人気シリーズであるガリレオシリーズ。多くの作品が福山雅治さん主演でドラマや映画になっているので、ふだん小説は読まないという人の中にも知っている人は多いでしょう。

ここでは、そんなガリレオシリーズの一つ・小説『聖女の救済』を紹介しています。

作品の基本的な書籍情報、そして大まかなあらすじ登場人物ネタバレなしでまとめました。小説『聖女の救済』のドラマ化・映画化情報についても記しています。

また、私が感じた「面白い!」「すごい!」というポイントも紹介しています。ぜひ読んでみてください。




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小説『聖女の救済』とは?


  • 作品名:聖女の救済
  • 作者:東野圭吾
  • ジャンル:ミステリー
  • 発行年月日:2008年10月25日
  • 出版社: 文藝春秋
  • 文庫の有無:有り

 

小説『聖女の救済』は、東野圭吾さんの人気シリーズ・「ガリレオシリーズ」の一つで、『 容疑者Xの献身』の次に出された長編小説です。短編小説集『ガリレオの苦悩』と同時に発売されました。

作中には、まだ新人扱いの内海薫も登場しています。


主な登場人物

湯川 学(ゆかわ まなぶ)

帝都大学理工学部物理学科准教授。草薙とは大学時代からの友人。
以前から草薙に捜査の協力を頼まれて、何度も事件解決の協力している。今作では内海薫から捜査協力を頼まれている。

 

草薙 俊平(くさなぎ しゅんぺい)

警視庁捜査一課の刑事。湯川とは大学時代からの友人。
有能な刑事だが理数系は苦手で、湯川に事件の捜査協力をよく頼む。
強面系の刑事ではなく、人を安心させる顔と態度であると上司からは評価されている。

 

内海 薫(うつみ かおる)

草薙の後輩の女性刑事。草薙の紹介で湯川とも面識がある。
今回の事件では、草薙を通さず一人で湯川に捜査協力を求めている。

 

真柴 綾音(ましば あやね)

真柴義孝の妻。料理の腕もある良き妻。
有名なパッチワーク作家で、パッチワーク教室を運営している。

 

真柴 義孝(ましば よしたか)

真柴綾音の夫。IT会社の社長。
子どもが欲しいという願望が強く、結婚生活を送るなら必ず子どもを持つことが必要だと考えている。

 

若山 宏美

綾音が運営するパッチワーク教室の講師。綾音の弟子でもある。

 

猪飼(いかい) 達彦

真柴義孝の昔からの友人。
義孝の会社の顧問弁護士でもあり、経営にも関わっている。

 

猪飼(いかい) 由希子

猪飼達彦の妻。
2ヵ月前に出産して第一子を子育て中。

 

あらすじ

真柴義孝の妻である真柴綾音は、美人で落ち着きもあり料理も得意。妻としては申し分ない女性である。
しかし、夫である義孝は結婚生活の意味は子どもを持つことだという考え方。そのため、綾音と義孝は結婚後1年経っても子どもができないという理由から、離婚するという道を選ぶことになった。

義孝は「結婚=子ども」というライフプランを考え直すつもりはない。
子どもができないから離婚するという選択はするが、綾音への愛情は変わらないとも義孝は綾音に伝えていた。

そんな夫の言葉を聞いて綾音はある決意をした。

 

離婚についての話し合いが行われた数日後、綾音は父親の調子が悪いので、北海道にある実家に帰省することになる。
留守にする間、何かあった時のためにと自宅の鍵を弟子である若山宏美に預けることにした。

綾音が北海道へ帰省した後、宏美は義孝に呼ばれ綾音と義孝の自宅へ行くことに。
しかしそこで見たのは倒れて死んでいる義孝だった。

義孝の死因は毒殺。
捜査に当たるのは警視庁捜査一課の草薙刑事とその後輩である女性刑事・内海薫。そして前代未聞の大それたトリックを見破るために、湯川学も捜査に協力する。

小説『聖女の救済』はここが「面白い!」「すごい!」

面白いのが当たり前のガリレオシリーズ。『聖女の救済』もやっぱり面白かったです。

ただただ「面白い!」「すごい!」という感想が素直なところですが、「どの部分がすごくて面白いのか」という具体的なポイントをまとめました。

 

有能な女刑事・内海薫

いつも有能ですが今回も有能な内海刑事。まだこの時はほぼ新人です。しかしその仕事ぶりは、すでに新人とは思えないものです。

シャンパングラス、宏美の電話対応など、事件にかかわることにするどいですが、中でも草薙の恋心を見抜くのは女性ならではするどさかなと思いました。

草薙の恋心をエサに湯川先生をおびき出すところもさすがです。

草薙がポンコツかつカッコいい

『聖女の救済』は、草薙の事件とも言えそうなぐらい草薙刑事がいいアクセントになっていました。

「いつもはそんなことないじゃん」という草薙が登場です。なぜなら容疑者にちょっと恋しちゃったから

恋は盲目・・は言い過ぎかもしれませんが、恋愛感情が入ることによってちょっとポンコツになっているというのがわかります。

しかしポンコツになりながらもやはり草薙は草薙。最後にはカッコよく刑事でいてくれます。この人なしでは完全解決とはなりませんでした。

そんな草薙刑事が見ものですよ。

ポンコツになっても、「刑事として優秀だから」と草薙を信用している湯川先生もやっぱりカッコいい。

とんでもないトリックと読んで納得するタイトル

「加賀恭一郎シリーズ」などもそうですが、東野圭吾ミステリーは全てがそのトリックに驚かされます。どの作品にも「ああ、やっぱりね」なんて感想は出てこないのです。

『聖女の救済』もやはり度肝を抜かれるトリックが仕掛けられていました。湯川先生にもなかなかわからなかったので、私なんかには予想することはもちろんできず、最後まで「で、結局どうやって毒を??」という謎が続いていきます。

そして最後の最後で謎が解けた時には「おおー!」という興奮を感じることができるのです。

同時にタイトルの意味も回収。東野圭吾マジックに感動しますよ。

「これがガリレオ!これぞ東野圭吾!!」と叫びたくなる幕引きです。

 

小説『聖女の救済』ドラマ化・映画化してる?

小説『聖女の救済』は映画化はしていませんが、2013年にドラマ化はしています。

ガリレオシリーズの長編小説は映画化されているものが多いですが、『聖女の救済』は前編・後編からなるドラマで放送されました(ガリレオseazon2最終章)。綾音役は天海祐希さんです。

原作とは少し異なる部分が多い作品となっています。捜査人側も原作で登場する内海薫ではなく岸谷美砂が登場しています。




まとめ

【生殖活動バカの旦那への天罰】東野圭吾作・小説『聖女の救済』紹介についてまとめました。

 

  • 小説『聖女の救済』は東野圭吾さんのミステリー小説で、人気シリーズ「ガリレオシリーズ」の一つ
  • 小説『聖女の救済』には主役の湯川先生に加えて、草薙刑事内海薫も登場
  • 小説『聖女の救済』は有能な内海薫ポンコツでカッコいい草薙すごすぎるトリックとタイトルの意味が見もの
  • 小説『聖女の救済』は映画化はされていないがドラマ化はされている

 

ドキドキしながら読んでいくのですが、終始、真柴義孝の結婚ライフプランにムカついてました。

しかしそんな真柴の考えを否定する草薙がやっぱり素敵でした。

綾音の気持ちや宏美の気持ちなんかも同じ女性として色々と考えてしまいます。

ミステリー的なことだけでなく、物語全体を通して色んな感情が楽しめる『聖女の救済』。あなたもぜひ読んでみてくださいね。

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