東尾圭吾先生の人気シリーズの1つ、ガリレオシリーズ。物理学者・湯川が難事件を解決するミステリ―物語です。
ここではそのガリレオシリーズの一つである『沈黙のパレード』を紹介します。
作品の基本情報やあらすじを大きなネタバレなしで、そして私なりのオススメポイントを記しています。ぜひ読んでみてください。
小説『沈黙のパレード』はどんな小説?
- 作品名:沈黙のパレード
- 作者:東尾圭吾
- ジャンル:ミステリー小説、推理小説
- 発行日:2018年10月11日(文庫版は2021年9月1日)
- 発行所:文藝春秋
小説『沈黙のパレード』は、2018年に発行された東野圭吾さんの作品です。大人気シリーズである「ガリレオシリーズ」の第9弾として刊行されました。
前作『禁断の魔術』でのラストで、「ガリレオシリーズはこれで終わりかもしれない」と思われましたが、6年という長い時を経ての待望の復活作となりました。
シリーズの中の4つ目の長編ものです。
主な登場人物
湯川 学(ゆかわ まなぶ)
帝都大学理工学部物理学科教授。草薙とは大学時代からの友人。草薙を通じてこれまでも多くの難事件の解明に協力している。
草薙(くさなぎ)
警視庁捜査一課警部。係長を務めている。
内海 薫(うつみ かおる)
警視庁捜査一課の女性刑事。草薙の部下。事件を通じて湯川とも何度も面識がある。
並木 佑太朗(なみき ゆうたろう)
地元で愛される小料理店「なみきや」の店主。
並木 真智子(なみき まちこ)
佑太朗の妻。佑太朗と一緒に「なみきや」を切り盛りしている。
並木 佐織(なみき さおり)
佑太朗と真智子の長女。美人でお店のお客からも人気だったが、3年前に突然行方不明になった。
並木 夏美(なみき なつみ)
佑太朗と真智子の次女。大学生。「なみきや」をよく手伝っている。
戸島 修作(とじま しゅうさく)
地元の食品加工会社「トジマ屋フーズ」の社長。佑太朗とは昔ながらの友人。「なみきや」にもよく顔を出す常連客。
新倉 直紀(にいくら なおき)
音楽家で地元では有名な資産家。主に音楽の才能がある人物を育てる活動をしている。
新倉 留美(にいくら るみ)
新倉直紀の妻。
高垣 智也(たかがき ともや)
印刷会社に勤めている。佐織の恋人だった男。佐織が失踪するまでは「なみきや」にも頻繁に通っていた。
宮沢 麻耶(みやざわ まや)
菊野市の大型書店「宮沢書店」の跡継ぎ娘。年に一度行われる菊野市の名物パレードの実行委員長を務めている。
本橋 優奈(もとはし ゆうな)
23年前に草薙が担当した少女失踪事件の被害者。失踪当時12歳。
蓮沼 寛一(はすぬま かんきち)
23年前の少女失踪事件の容疑者。
増村 栄治(ますむら えいじ)
以前蓮沼と同じ会社に勤めていた男性。
あらすじ
東京都菊野市にひとつの小料理店「なみきや」がある。
地元で愛されているその「なみきや」の看板娘・並木佐織は、3年前から行方不明になっていた。お店を切り盛りする並木夫婦は娘の突然の失踪により失踪直後から深い悲しみを背負うことになったが、現在もなんとかお店を続けている。
ある日並木のもとに警察から電話がかかってきた。
電話の内容は行方不明になっていた佐織が、全く身に覚えのない静岡の住宅で遺体となって見つかったというものだった。
係長となった草薙は理事官である多々良から呼び出される。そこには管理官となっている間宮の姿もあった。
草薙はそこである事件を間宮と一緒に取り組んでほしいと言われる。
その事件とは静岡県で起きた住宅火災事件。現場では3年前から行方不明になっている並木佐織の遺体が発見されていた。
さらにその家の住人である老女の遺体も焼け跡から見つかっている。そしてその老女の息子とは、草薙がかつて関わった事件の容疑者・蓮沼寛一だった。
草薙が悔しい思いをした過去の事件と佐織の失踪事件、そしてそこに関わってくるさらなる殺人事件。草薙を筆頭に内海、そしてもちろん湯川も登場し、複雑な難事件の解明に挑む。
小説『沈黙のパレード』のおすすめポイント
ミステリー小説で一番注目となるのは手の込んだトリックだったりそれを解く名推理だというものでしょう。
『沈黙のパレード』にももちろんそんな注目ポイントはあるのですが、それ以外にも注目したいところがあるのです。
複雑なのに読みやすい
小説『沈黙のパレード』は複雑なのに読みやすいという注目ポイントがあります。
今回の作品はかなり多くの登場人物がいます。そしてその多くの登場人物たちがほとんど事件に関わってくるという複雑さ。
名前もない脇役ではなくみんな立派な関係者です。さらに事件自体も色々な事件が関わっていて、とんでもなくややこしい。なのに読みやすいんです。なぜだかはわかりません。東野圭吾トリックだと私は考えています。
ガリレオシリーズに限らず、東野先生の作品はどれも読みやすいという特徴があります。複雑すぎるこの作品でもやはり読みやすさは100%。活字が苦手だという人もサクサク読めちゃうオススメ作品ですよ。
私は毎日の通勤電車40分を1週間、そして後半を2時間で読み終わりました。手に取ると長く感じる分厚さですが、時間がなくて読めないということはありません。
最後の最後までドキドキ
解決したと思ったらさらなる事実・・からのさらなる真相。というように、本当に最終ページまで安心できません。
覆いかぶさるように真実が明らかにされていく構成に、最後までドキドキさせられるはずです。気になってしまって途中でやめるのも難しくなってきます。徹夜覚悟で読んでください。
最終的に予想しなかった人物が予想しなかった事柄で関わっていたなんて感じになっているので、きっと読み終わった後は「面白かった~」と心から感じることができますよ。
途中で絶対やめられない物語です。
湯川と草薙の友情も見どころ
実写版ではほとんど内海薫(または岸谷美砂)が湯川のメイン相棒のような形になっていますが、原作では湯川のメイン相棒は草薙です。内海ももちろんレギュラーポジションですが、やはり湯川×草薙と考える方がしっくりくるのが原作です。
『沈黙のパレード』でも2人が中心となっています。そして事件に注目される裏で湯川と草薙の友情も感じられる作品でした。
最後まで読んで初めて感じられる2人の絆です。最終ページまで楽しめるお話でした。
シリーズで読んでいるとその感動をさらに感じることができますよ。
小説『沈黙のパレード』実写映画化!
小説『沈黙のパレード』は、2022年9月16日に映画として公開されることが決定されています。
ガリレオシリーズはすでにいくつもテレビドラマ化、映画化されておりどれもヒットしています。今回もヒット作になることは間違いないですね。
映画については別記事で詳しく紹介しているのでそちらも合わせてご覧ください。
ガリレオSPドラマ「禁断の魔術」も放送予定です。
まとめ
小説『沈黙のパレード』は、東野圭吾先生の人気シリーズである「ガリレオシリーズ」の第9弾の作品です。
複雑なのに読みやすい、最後まで楽しめる、湯川と草薙の友情などがオススメポイントです。
『沈黙のパレード』は、2022年9月16日に映画公開が予定されています。
読む前から間違いなく面白いだろうと思って読み始めましたが、予想以上に面白かったです。ぜひあなたも読んでみてください。