【家族とは・・】小説『希望の糸』を読んで考える親と子の繋がり

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小説

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久しぶりに小説を読みました。大好きな東野圭吾さんの『希望の糸』という作品です。冒頭10ページぐらいですでに悲しくて、通勤電車の中で思わず泣きそうになってしまった作品でもあります。

親と子どもの繋がりがテーマとなっているこの作品を勝手ながら紹介させていただきます。ネタバレしないように気を付けているのでぜひ最後まで読んでみてください。



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小説『希望の糸』について


  • 作品名:希望の糸
  • 作者:東野圭吾
  • ジャンル:長編ミステリー
  • 発売日:2019年7月5日
  • 出版社:講談社
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小説『希望の糸』は、東野圭吾さんによる長編小説です。人気シリーズである加賀恭一郎シリーズの最新作ですが、こちらは加賀の部下で従兄弟でもある松宮刑事が主人公のお話です。

メインは松宮刑事ですが、加賀恭一郎も登場します。

 

小説『希望の糸』の主要登場人物とあらすじ

<主な登場人物>

・松宮 脩平・・警視庁捜査一課の刑事で加賀恭一郎の従兄弟。

・加賀 恭一郎・・警視庁捜査一課の刑事。今作で主任となっている。

・松宮 克子・・脩平のお母さん。千葉県で暮らしている。

・芳原 亜矢子・・金沢の老舗旅館「たつ芳」の女将さん。

・芳原 真次・・亜矢子のお父さん。末期がんで入院中。

・花塚 弥生・・カフェ『弥生茶屋』のオーナー。

・綿貫 哲彦・・弥生の別れた夫。

・中屋 多由子・・綿貫と同棲中の女性。

・汐見 行信・・妻は病死し、娘と2人で暮らす男性。2人の子どもを失った過去がある。

・汐見 萌奈・・行信の娘。中学生。

 

ーあらすじー

<プロローグ>

汐見行信は妻、娘、息子4人と平凡ではあるが幸せな生活を送っていた。しかし子ども2人を事故で失ってしまう。残された夫婦はあまりにも突然子どもを失ってしまったことに絶望する。そんな夫婦が再び生きる希望を見出したのは、新しい命を体外受精により新しい命を授かったことだった。

 

カフェ『弥生茶屋』で遺体が見つかった。被害者はカフェのオーナー・花塚弥生。捜査一課の刑事・松宮脩平は聞き込みを行うが、弥生は恨まれるような人柄ではなく、殺されるような人物ではないと周りの人は口をそろえて言う。なぜ殺されたのか全く見当がつかない状態だった。しかし調べるうちに元夫である綿貫哲彦と最近になって連絡をとっていたことがわかる。

一方、仕事とは別に脩平の元へは芳原亜矢子という人物から連絡が入る。その女性は松宮の出生について深く関わりがある人物だった。

 

小説『希望の糸』を読んで考えたこと

今回のテーマは『家族』です。表向きには幸せを連想させる言葉ですが、そこには周りから見ても決してわからない複雑なものが絡んでいることもあります。

今回は大きく分けて3つの家族が存在しますが、それぞれが複雑な事情を抱えていました。

血の繋がりについての問題、子ども側が感じる親からの自分への接し方。親側の一生懸命な子供への接し方。子育てをしている立場からもなんだかグッとくるものがありました。

読んでいると考えさせられることが本当にたくさんある作品です。

殺人事件が起こるミステリーなのでもちろん犯人が存在します。そちらの謎解きも解き明かしてくれるのですが、それ以上の物語がこの作品の魅力です。

加賀の母親については小説『祈りの幕が下りる時』で明かされましたが、今回は松宮の父親についてが明かされます。シリーズのファンとしてはぜひ見ておきたい作品ですね。

小説『祈りの幕が下りる時』と映画『祈りの幕が下りる時』は別記事で紹介しています。

 

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小説『希望の糸』の実写化はある?

小説『希望の糸』は2020年現在、実写化はされていません。しかし東野圭吾さんの作品はほとんどが実写化されており、中でも加賀恭一郎シリーズは主演・阿部寛さんで映画やドラマで人気となっているので、『希望の糸』も実写化の可能性はかなり高いと思います。

過去の作品から見ると小説発売から5年以内には実写化となっているので、2024年頃までには映像で見ることができるかもしれませんね。

加賀恭一郎シリーズは、原作ファンの私から見ても実写化大成功ともいえる作品です。『希望の糸』も早く映像で見てみたいですね。

 

まとめ

小説『希望の糸』は、東野圭吾さんの人気作品、加賀恭一郎シリーズの最新作です。

従兄弟の松宮刑事が主人公となり、殺人事件の解決と自身の出生の秘密に迫る長編ミステリーとなっています。

「家族」をテーマにしたこの作品は、“繋がり”について深く書かれており、登場人物の色々な視点から家族の繋がりについて考えさせられるものでした。

素晴らしいお話なのでぜひ読んでみてください。




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