体の中が舞台となった『はたらく細胞』という漫画があります。登場人物たちは人の体の中で働く細胞たちです。一風変わった設定がとても面白く、原作漫画に続きアニメ版も大変ヒットした作品です。
そんな『はたらく細胞』にはスピンオフ作品もたくさん登場しています。
ここではそんなスピンオフ作品の一覧や、アニメ化した『はたらく細胞BLACK』と『はたらく細胞』の明確な違い、そして子どもに見せるならどちらがオススメかを紹介します。ぜひ最後まで読んでみてください。
実はたくさんある『はたらく細胞シリーズ』
『はたらく細胞』は漫画家・清水茜さんによる作品で、講談社の月刊誌『月刊少年シリウス』で2015年3月号から2021年3月号まで連載された漫画です。人気作となり、アニメ化もされました。
『はたらく細胞black』もそうですが、その他にも多くのスピンオフ作品が、原作者である清水先生の監修のもと講談社の漫画雑誌で登場しています。
作品名 | 作者 | 掲載誌・掲載期間 | 概要 | アニメ化 |
はたらく細胞 | 清水茜 | 月刊少年シリウス 2015年3月号~2021年3月号 | 主人公は赤血球の女の子。人の体内が舞台。 | 〇 |
はたらく細菌 | 吉田はるゆき | なかよし 2017年5月号~2020年8月号 | 主人公は体の中の細菌。舞台は腸内。細菌たちはイケメン風に描かれている。 | × |
はたらく細菌Neo | 吉田はるゆき | なかよし 2021年2月号
漫画アプリ「Palcy」2021年2月22日 |
『はたらく細菌』の続編。 | × |
はたらかない細胞 | 杉本萌 | 月刊少年シリウス 2017年9月号~ | 主人公は赤血球になる前の細胞・赤芽球。働きたくない5人となんとか彼らを立派な赤血球にしようとする先生の物語。 | × |
はたらく細胞BLACK | 原作 原田重光
作画 初嘉屋一生 |
モーニング 2018年27号~2021年8号 | 主人公は赤血球の男の子。舞台は不摂生な大人の男性の体内。 | 〇 |
はたらく細胞フレンド | 原作 黒野カンナ
作画 和泉みお |
別冊フレンド 2019年2月号~ | 主人公はキラーT細胞。体内の殺し屋である彼らの意外な日常生活が描かれている。 | × |
はたらく血小板ちゃん | 原作 柿原優子
漫画 ヤス |
月刊少年シリウス 2019年7月号~2021年6月号 | 主人公は本編で登場する血小板の女の子。血小板たちの活動を描いた4コマ漫画。 | × |
はたらく細胞BABY | 福田泰宏 | モーニング 2019年46号~(不定期連載) | 出産直前の胎児の体の中が舞台。出産後は乳幼児の体の中が舞台となる。主人公である細胞たちもほとんどが生まれたてで、てんやわんやの状態で働く姿が描かれる。 | × |
はたらく細胞LADY | 原作 原田重光
作画 乙川灯 |
モーニング・ツー 2020年3号~ | 女性の体内が舞台。冷え性や生理など女性特有の健康問題が登場する。 | × |
はたらく細胞WHITE | 蟹江鉄史 | 月刊少年シリウス 2020年12月号~ | 本編に登場した白血球U-1146とズッ友と呼ばれる4人が中心となった物語。 | × |
アニメ化した作品『はたらく細胞』と『はたらく細胞BLACK』の違いは?
シリーズの中でもアニメ化している『はたらく細胞』と『はたらく細胞BLACK』ですが、どちらも赤血球が主人公のお話です。
ただしこの2つは物語がつながっているというわけではなく、全く違う作品として構成されています。ですから見る順番も特にありません。
それぞれに特徴があり、決して同じような作品と言うわけではないので、両方を別作品として楽しむことができます。それぞれの違いを表にしてみました。
舞台 | 主人公 | かかる病気 | 雰囲気 | |
はたらく細胞 | 一般的な人間の体内 | 赤血球(女の子 声優:花澤香菜) | すり傷・風邪・インフルエンザ・熱中症など | コミカル |
はたらく細胞BLACK | 不摂生な生活をする成人男性の体内 | 赤血球(男の子 声優:榎木淳弥) | 性病・脱毛・水虫・痛風・心筋梗塞など | シリアス |
BLACKは全体的にシリアスに描かれていますが、そのシリアスさが笑えるという感じなので怖いけど面白いという印象です。
『はたらく細胞BLACK』は別記事でも紹介しているのでそちらもぜひ読んでみてください。
子どもに見せるならば絶対『はたらく細胞』!!
アニメは子どもと見るという人も多いでしょう。特に『はたらく細胞』は体の中のことを楽しみながら学ぶことができるので、中学や高校の先生の中には漫画を読んでみろとオススメする先生もいるようです。アニメもあるので小学生にもオススメですね。
しかし子どもにオススメなのは『はたらく細胞』の方です。『はたらく細胞BLACK』は子どもにはオススメできません。
ストレスによる喫煙や飲酒など、子どもには直接関わりのない生活習慣から引きおこる病気ばかりなので、小さなうちから見てもピンとこないでしょう。また、生殖活動に関することや性病なども出てくるので、母親的にはあまり見せたくはないかなと思います。
大切なことなので知っておくべきことではあるのですが、ちょっとした下ネタっぽくなっているのでわざわざ見せる必要はないという感じです。
もちろん作品自体はかなり面白いので、大人にならオススメしたい気持ちでいっぱいです。
大人が見るなら『はたらく細胞BLACK』、子どもと見るなら『はたらく細胞』という感じですね!
まとめ
「はたらく細胞シリーズ」はたくさんありますが、アニメとなっているのは『はたらく細胞』と『はたらく細胞BLACK』です(2021年5月現在)。
『はたらく細胞』は一般的な人の体内で起こる出来事(病気)が描かれており、『はたらく細胞BLACK』では不摂生な大人の男性の体内で起こる出来事(病気)が描かれているという大きな違いがあります。
子どもに見せるなら『はたらく細胞』がオススメです。
人の体の中という面白い設定の『はたらく細胞シリーズ』。体の中で細胞たちが頑張っている姿を見ると、自分の体を大事にしようという意識が出てきます。
思うように外に出られない日々が続いていますが、健康を意識して元気に過ごしていきたいですね。