子どもに本を読んであげる読み聞かせ。今ではすることがなくなりましたが、娘が小さな頃は寝る前に10分、この読み聞かせをするのが日課でした。
読書が好きな子になってほしいと思い始めた読み聞かせは娘も大好きで、いつもたくさんの本を図書館で借りたり、誕生日にはプレゼントしたりしたのを覚えています。
子どもが楽しんでくれる読み聞かせですが、どうせなら読む側のママやパパも楽しみたいですよね。
そこでここでは私も一緒に楽しんでいた読み聞かせにピッタリな絵本を紹介します。
時期としては年少から就学前ぐらいまでの頃です。ストーリーのネタバレを多少含んでいるのでお気を付けください。
読み聞かせの効果も一緒に紹介します。我が家での検証済みの効果なので、ぜひ読んで実践してみてください。
読み聞かせの効果とは?
読み聞かせには様々な効果があると言われています。子どもにとっては良い効果ばかりです。子どものためになるのなら親としてはぜひしてあげたいですよね。
すでに読み聞かせをする時期を終えた我が家も、確かに感じた効果を紹介します。
親子のコミュニケーションがとれる
仕事を持ち、朝から夕方まで子どもは保育園に預け、帰ったらお夕飯を準備し、食べさせてお風呂・・。
そんな毎日を送るママさんも珍しくないでしょう。私もそうでした。ソファに座る時間もないほどバタバタとした毎日で、家族なら当たり前にできているはずのコミュニケーションも不足してしまいがちです。
しかし読み聞かせの時間は親と子がゆっくりとできる時間。うちの場合は10分間でしたが、たった10分でも毎日続ければたくさんの時間となります。
親子がゆっくりと向き合うことができる大切なひと時です。そんな時間が子どもとの信頼関係も強めてくれます。
国語が好きな子になる
全ての教科の基礎となる国語。算数だっていくら計算問題を素早く説く力があっても、文を読んで理解する力がないと文章問題を理解することは出来ません。
そんな学習の要となる国語力は、読み聞かせでつけることができます。
耳から聞いた言葉を頭の中で理解し、その状況を想像することができるようになるのです。
絵本では絵を見ながらですが、それがだんだん挿絵の少ない本に変わっていき、テストで出る読解問題にも抵抗なく対応できるようになりますよ。特に勉強してないけど国語の読解問題は点が取れるという子は、たいがい本好きです。
人の気持ちを考えられる子になる
お話の中にはケンカして仲直りしたり、意地悪なキャラクターが本当はさみしくて意地悪していたりと“気持ち”について書かれているものがたくさんあります。そんなお話は人の気持ちを考えられる子にしてくれます。
自分の気持ちを持つことは大切ですが、人と関わって生きていくには自分の気持ちだけを大事にしていては上手くいきません。
相手がどんな風に思っているか。こんなときなんて言ってあげたら良いのか。
そんなことを自然に考えられる思いやりを持った子に育ってくれます。
集中力がつく
子どもにとってじっとしているというのはとても難しいことです。読み聞かせをすると、子どもはじっとして最後まで集中してお話を聞きます。
ただし初めからできるわけではありません。最初は2~3ページで飽きてしまうこともあるでしょう。しかし何度も続けていくうちに、だんだんと落ち着いて話を聞くことができてくるのです。
無理やりでなく少しずつでいいのでぜひ続けてみてください。絵本を読む時間は短いですが、それが学校生活で落ち着いて授業に集中できるということにつながっていくでしょう。
大人も楽しめる絵本5選!
どうせ読むなら大人も楽しめる絵本が良いですよね。
絵がかわいいのはもちろんですが、ストーリーに大人もハマってしまう絵本がたくさんあります。
私がハマった絵本を5冊紹介します。
やさいのおしゃべり
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作:泉なほ
絵:いもと ようこ
出版社:金の星社
主人公はきゅうり。舞台は冷蔵庫の中。
スーパーで買われたきゅうりはどんな風に食べてもらえるかを楽しみにしていましたが、買ってくれたお家の冷蔵庫の中ではなかなか使われない野菜たちが悲しい思いをしていました。
常温保存のはずのサツマイモ君やジャガイモさんは寒くて震えています。
白くて美人だったダイコンさんは黒いシミができ、シワシワになって泣いていました。
そしてミイラ化したしょうがさんと腐ったかぼちゃ君はゴミ箱へ・・。
かわいい絵柄の絵本ですが、ママ的にはギクッとしてしまう絵本です。読み終わった後は間違いなく冷蔵庫の中、確認してしまいますよ。
サンタクロースと小人たち
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作・絵:マウリ・クンナス
訳:稲垣 美晴
出版社:偕成社
サンタクロースと仲間の小人たちの一年間が描かれています。
クリスマスの晩の活躍で知られるサンタクロースですが、そのクリスマスへ向けてサンタクロースの村ではどんなことが行われているのか。
それぞれのおもちゃの製造される過程や、子どもが良い子に過ごしているかを調査する小人たちなど、大人もワクワクしながら読めるお話です。
絵も細かくて、すみからすみまで楽しめますよ。
うちは年中楽しんでいましたが、特にクリスマス前にオススメです。
おかえし
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作:村山 佳子
絵:織茂 恭子
出版社:福音館書店
タヌキの奥さんとキツネの奥さんの物語。キツネの奥さんが引っ越しのあいさつにイチゴをあげたことから、二人の“おかえし合戦”が始まります。
おかえしに。
おかえしのおかえしに。
おかえしのおかえしのおかえしに・・。
エンドレスに続くお返し合戦に、子どもだけでなく大人も笑ってしまいます。
日本人に多いお返しの心を楽しい笑いにしている作品です。
名作よんでよんで イソップ童話
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文:西本 鶏介・大石 真
絵:コダイラ ヒロミ
25話のイソップ童話が1冊に詰まっています。
短くまとめてあるので、一つ一つがとても読みやすいのが特徴です。イラストもかわいらしいので、子どもも親しみやすくなっています。
うちは1回の読み聞かせで子どもが選んだ3つを読んでいました。
読み聞かせではお話を楽しみますが、全てのお話に解説がついていて、そちらが大人が楽しいポイントになっています。
聞いたことないお話もあり、その教訓に思わず「なるほどなー。」と納得してしまうものがたくさんありますよ。
ハムスターのハモ
作・絵:たかお ゆうこ
出版社:福音館書店
ケージで飼われているハムスター・ハモの物語です。
ケージから抜け出したハモは家の中を大冒険。そんな中、ハモはあることをするために毎晩ケージを抜け出すことになります。
心の優しいハモに癒されますよ。実際に夜行性であるハムスターの習性を絡めているので、もしもハムスターを飼っていればより楽しめそうです。
どの本も小学校に入って字を習ったあとは自分でも読んで楽しむことができますよ。もうさすがに手に取ることは少なくなりましたが、我が家もまだ本棚に宝物のように置いてあります。
まとめ
読み聞かせの効果は
・親子のコミュニケーション時間を確保できること
・国語好きになること
・人の気持ちを考えられる子に育つこと
・集中力がつくこと
などがあります。
紹介した本はどれも大人も一緒に楽しめるものばかりです。
子どもと一緒に絵本を楽しむ時間は大きくなってしまうとなくなってしまう貴重な時間です。ぜひあなたも楽しみながら読み聞かせをしてみてください。