【若者に読んでほしい物語】生きるがテーマの小説『ニサッタニサッタ』を紹介

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小説

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聞きなれない題名の小説を図書館で見つけました。『ニサッタニサッタ』という小説です。

大好きな作家さんの作品だったので中身はわからないまま借りて帰って読みましたが、とても心に残るお話だったので紹介させていただきます。

最近漫画ばかり読んでいたので、久しぶりの小説はとても新鮮でした。ネタバレはしないようにしています。安心して最後まで読んでみてください。




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小説『ニサッタニサッタ』とはどんな作品?

  • 作品名:ニサッタニサッタ
  • 作者:乃南アサ
  • ジャンル:文芸小説
  • 出版社:講談社
  • 初版発売年:2009年

 

小説『ニサッタニサッタ』は乃南アサさんによる文芸小説です。若者の生き方を大きなテーマとした長編小説となっています。

単行本の他に上下巻の文庫も発売されています。長いですが、主人公である若い男の子の視点で書かれているため使われる言葉もわかりやすく、テンポよく話が進むのでサクサク読み進めることができますよ。

 

小説『ニサッタニサッタ』のあらすじ

片貝耕平は北海道から上京してきた24歳の男の子。あまり名の知られていない大学を卒業したあと一般企業へ就職したが、出身大学を笑ってくるような上司と上手くやれず、入社してから2か月という短さで退社してしまう。

再就職をするも、今度はそこの社長が突然行方をくらまし、会社が倒産したためまた無職の状態になっていまう。

運がないことを恨みながらもなんとか次の仕事を探すがそれぞれ厳しさがありなかなかうまくいかない。。。

友達の言葉に嫉妬してしまったりお金を持ち逃げされたり。頑張ろうと思ってやっているのになぜか上手くいかないことばかりの生活が続いていく。

どこか頼りないのにプライドだけは高い耕平がどん底まで落ちながらも頑張って生き抜いていく姿から目が離せない物語です。

 

小説『ニサッタニサッタ』の見どころ・感想

小説『ニサッタニサッタ』の見どころは主人公・耕平の生き方です。

理想を高く持って田舎から大都会・東京へ出てきた若者。そんな若者は決して珍しくはなく、きっと現実にもたくさんいるのではないでしょうか。

夢を持って東京へ出てくる若い人たちは自分の中の理想があり、それを実現するために一生懸命努力します。贅沢をするわけでも人並外れたことをしているわけでもないのに、現実はなぜか上手くいかないこともあるんですよね。

私たちは生きていく上で、時には理不尽なことも、辛く厳しいことも受け入れながら必死にもがいていく必要があります。

耕平も悪いことをしているわけではないのに、ただ普通に社会人として生きていきたいだけなのに様々な障害にぶち当たります。

がけっぷちまで追い詰められながらもなんとか道を切り開いていく姿に、何度も「がんばれー!」と声をかけたくなりますよ。

ちなみに“ニサッタ”はアイヌ語で“明日”という意味だそうです。読み終えた時にそのタイトルがとてもしっくりきたこともうれしかったです。




 

小説『ニサッタニサッタ』の関連作品

小説『ニサッタニサッタ』には関連作品に『地の果てから』という小説があります。同じ乃南アサさんの作品で、耕平のおばあちゃんが主人公となっています。

出来事の順番的にはおばあちゃんの過去である『地の果てから』が最初ですが、私的には『ニサッタニサッタ』を読んでから『地の果てから』を読むのをお勧めします。

『ニサッタニサッタ』に出てくるおばあちゃんの言葉を読んでから『地の果てから』を読むと、なんだかおばあちゃんの言葉がとても重みのある言葉に感じられますよ。

 

まとめ

小説『ニサッタニサッタ』は乃南アサさんによる長編小説です。若者の生き方がテーマとなっている読み応えのある作品となっています。

最初は頼りなかった耕平が色々なことを経験し、乗り越えていきながら成長していく姿がとても素敵ですよ。

関連作品の『地の果てから』と一緒にぜひ読んでみてください。




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