漫画仲間である職場の先輩から新しい漫画を借りました。その名も『青のオーケストラ』。ヴァイオリンを弾く男の子のお話です。
ここではそんな漫画『青のオーケストラ』がどんな作品なのか紹介します。登場人物やあらすじの他に私が感じた見どころや感想、実写化やアニメ化についてもまとめています。ネタバレはしていません。ぜひ読んでみてください。
漫画『青のオーケストラ』はどんな漫画?
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- 作品名:青のオーケストラ
- 作者:阿久井真
- ジャンル:青春漫画
- 掲載:マンガワン/裏サンデー
- 出版社:小学館
- コミックス発売巻数:10巻 ※第11巻は2023年4月19日頃発売予定
漫画『青のオーケストラ』は、漫画アプリ「マンガワン」で連載されています。「マンガワン」は小学館が運営するウェブコミック「裏サンデー」から派生した漫画アプリです。
『青のオーケストラ』は2017年から連載されており、現在も連載中です。
作者の阿久井真先生は女性漫画家で、「第66回新人コミック大賞少年部門」で佳作を受賞されています(作品名「RUSH」)。
『青のオーケストラ』は高校のオーケストラ部を舞台に描かれていますが、実際に存在する千葉県立幕張総合高等学校シンフォニックオーケストラ部への取材をもとに描かれた作品です。
漫画『青のオーケストラ』の主な登場人物とあらすじ
<主な登場人物>
・青野 一(あおの はじめ)
物語の主人公。父親が師となり小さな頃からヴァイオリン奏者として力をつけ、コンクールなどでも多くの成績を収めてきた少年。家庭環境の変化でヴァイオリンから離れていた時期もある。
運動と勉強は苦手。猛勉強して海幕高校へ進学する。
・佐伯 直(さえき なお)
青野と同じ年で、青野と同じようにヴァイオリン技術がかなり高い男の子。12歳までドイツに住んでいた帰国子女。現在はおばあちゃんと住んでいる。
・秋音 律子(あきね りつこ)
中学時代からの青野の友人。青野と同じ海幕高校へ進学する。
明るく活発だが、中学時代は保健室登校だった。武田先生にヴァイオリンを借りて保健室で練習をしていたことで青野と出会う。成績優秀。
・小桜 ハル(こざくら はる)
秋音の親友。青野も上手と認めるほどヴァイオリン技術も高い。過去には青野とコンクールで出会ったことがあるが青野は覚えていないよう。
・山田(やまだ)
青野の友人でチェロ担当。明るい性格で人づきあいが苦手な青野にも積極的に話しかける気さくな子。
佐伯とは中学の同級生で仲も良い。
・武田先生(たけだせんせい)
青野と秋音の中学時代の先生で、二人のよき理解者。二人を引き合わせた人物でもある。
高校生になってからも大会を見に来てくれたり偶然出会ったりとたびたび登場する。
<あらすじ>
中学生である青野一は運動音痴。体育で鼻血を出して保健室を訪れたところ、ヴァイオリンを弾く秋音律子に出会った。
ヴァイオリン初心者である秋音の音はとても上手とはいえなかった。するとヴァイオリン経験者である青野は、武田先生から秋音にヴァイオリンを教えてくれと頼まれる。
辛い過去の記憶と一緒に蓋をしていたヴァイオリンに対する思いが、秋音にヴァイオリンを教えていくうちに再び動き出す。
漫画『青のオーケストラ』の見どころと感想
漫画『青のオーケストラ』はヴァイオリンを弾く男の子の青春物語です。主な舞台は高校ですが、物語開始時は中学3年生から始まります。
物語の見どころはたくさんあるのですが、まずはなんといっても漫画では聴こえない音楽をまるで聴こえてくるように表現しているヴァイオリンやオーケストラの風景です。
音の重みというか、ボリュームといいますか、表現力が素晴らしいのです。
見ているだけでクラッシックコンサートを見に行ったような感動を味わうことができます。
そしてもう一つ、私としては現在発売されている8巻までの見どころは、主人公・青野の周りとの関わり方の変化だと思います。
青野は中学時代に家庭環境のトラブルがあったため、人と関わることを避けて過ごすようになっていました。そんな時に秋音と出会いヴァイオリンを通じて心開いていくのですが、高校に入ってからは秋音以外の友人とも関わることが増えていきます。
今まで一人で弾いていたヴァイオリンもオーケストラとして音を合わせるためには人の音を聴き、人と合わすということも覚えていきます。
一人で弾くのではなく、みんなで弾くのがオーケストラなんですよね。
最近は学校に行かなくても良いという風潮が主になり、一人で活動するということに焦点が当てられている時代になったなぁと感じます。もちろん学校が全てではないですし、絶対に行かなければならないというわけではありません。
しかし同世代と関わることも自分を成長させてくれることは大いにあります。そしてそれができるのが学校という場所なのかなぁと思うのです。
いじめ問題、理不尽な校則や教育者とは思えないとんでもない先生。学校は子どもにとって本当に必要なの?と思うことが確かに現実に存在しています。
しかし一緒に頑張れる仲間がいたり、正しい道へ導いてくれたりする先生がいる学校だってたくさんあるのです。
ボッチの中学時代に素晴らしい恩師と友達に出会ったことで自分を取り戻し、進学先では仲間といっしょにお弁当を食べたり一緒に帰ったりする主人公・青野の姿になんだかとても心が打たれます。
オーケストラというものを通じて、仲間と関わることの素晴らしさがわかるのもこの作品の大きな魅力だと感じます。
高校生らしいほんのりとした恋愛要素もあるのでキュンキュンもできますよ。
漫画『青のオーケストラ』は実写化やアニメ化してる?
「青のオーケストラ」は2022年8月現在、実写化はしていません。しかしアニメ化されることが決定しました。
アニメ化については別記事でまとめているのでそちらも合わせてご覧ください。
Twitterでは以前からアニメ化や実写化をを希望しているつぶやきがいくつもありました。
これ好き。
これアニメ化されないかなぁ。
それか実写にならんかなぁ。#青のオーケストラ #オーケストラ pic.twitter.com/uwPxIr0lsl— みゆき (@miichan19861007) December 17, 2020
「青のオーケストラ」アニメ化してくれないかな
こーゆーのってアニメ結構面白いと思うのよね#青のオーケストラ pic.twitter.com/m7epYzgSCz— クロフォード@絡んでくれぇ (@gjraO2uKJFDxap9) December 17, 2020
青のオーケストラアニメ化しねぇかなぁ
— SeRaMist@せらみーすみっ狐さんSSファン@読みっ狐 (@SeRaMist_3210) December 15, 2020
ファンのアニメ化の願いが叶いましたね。
まとめ
漫画『青のオーケストラ』は裏サンデーと言われる小学館から配信されているウェブコミックサイトで連載されています。
音楽の中でも特にヴァイオリンとオーケストラというものをテーマとした高校生たちの青春物語です。
2020年12月現在ではアニメ化も実写化もされていませんが、すでに多くの読者から映像化の期待をされているようです。
音が聴こえてくるようなリアリティある漫画です。あなたもぜひ読んでみてください。