小説が好きで通勤電車で読むのが日課となっています。
1日のうちの少しの時間ですが、毎日読んでいるとあんなに字がいっぱいあるのに意外にもすぐに読み終えてしまうんですよね。もちろん面白いものに限りますが。
ここではそんなどんどん読んでしまうような面白い小説作品を紹介しています。
今回は『祈りの幕が下りる時』です。多くの人気作品を書いている東野圭吾さんの作品です。ネタバレはせずにあらすじも紹介するので興味をもっていただけると嬉しいです。
小説『祈りの幕が下りる時』はどんなお話?
- 作品名:祈りの幕が下りる時
- 作者:東野圭吾
- ジャンル:推理小説
- 初版発売年:2013年
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『祈りの幕が下りる時』は東野圭吾さんによる推理小説です。
人気シリーズである「加賀恭一郎シリーズ」の一つであり、こちらの作品でシリーズ初期からずっと謎であった恭一郎の母親についての事柄が明かされる内容となっています。
2013年の週刊文春ミステリーベスト10では第2位を記録している話題作であり、2014年には「第48回吉川英治文学賞」を受賞しています。2018年には福澤克雄監督で映画としても公開されました。
小説『祈りの幕が下りる時』のあらすじ
ある日アパートの一室で女性の遺体が発見されます。しかしアパートの住人の名前は越川睦夫という全く接点のない名前の男性で、その男性は消息不明となっていました。
遺体の女性は滋賀県在住の押谷道子だということが明らかになり、道子は住んでいる滋賀県から中学時代の同級生のである演出家・浅居博美に会うために東京に来ていたことがわかりました。
博美は偶然にも日本橋署に勤務する刑事・加賀恭一郎の知り合いであり、さらに越川の部屋からは幼い頃にいなくなった母親の謎につながるメモのようなものも見つかりました。
加賀は殺人事件と母親の失踪、両方について本格的に操作を始めます。
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小説『祈りの幕が下りる時』を読んだ感想
「加賀恭一郎シリーズ」でおなじみの加賀恭一郎が主人公の推理小説です。これまでのすべての作品の集大成ともいえる内容が深い作品でした。
物語の見どころはやはり母親の失踪の謎です。
これまで恭一郎がずっと追ってきたにも関わらず、詳しくはわからなかった母親の足取りがここへきて一気に手繰り寄せられます。シリーズをずっと追ってきたファンとしては驚きとうれしさと安堵と・・といろいろな感情が入り混じってしまいました。
そして恭一郎に続くもう一人の主人公が演出家である浅居博美です。美しく人気も高い演出家の博美の壮絶な人生と最後の親子の愛情に思わず涙が出てしまいました。
決して楽しいお話ではありませんが、読む価値がありますよ。
小説『祈りの幕が下りる時』の実写版映画
『祈りの幕が下りる時』は映画化をされています。
「加賀恭一郎シリーズ」の作品はこれまでも多くが映像化しているので驚きではないですね。私は原作を読んだ後に映画も見ましたが完成度が素晴らしかったです。
加賀恭一郎を演じる阿部寛さんはもちろんですが、その他のキャストも申し分なく、小説では味わえない映像化の良さを感じました。
実写化すると失敗だと言われる作品もよくありますが、加賀恭一郎シリーズは今のところ満足度パーフェクトですね。
映画『祈りの幕が下りる時』は別の記事で詳しく紹介しています。ぜひそちらも読んでみてください。
まとめ
『祈りの幕が下りる時』は人気作『加賀恭一郎シリーズ』の一つであり、シリーズの長年の謎が解き明かされる作品です。
加賀に続く主人公・浅居博美にまつわる悲しいミステリーも予想を超えるラストを迎え、涙無しでは読めない作品でした。
加賀恭一郎シリーズを読んできていない人も楽しめますが、希望としてはできる限りシリーズを読んでから見てほしいお話です。ぜひ読んでみてください。
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