【池井戸潤ミステリ―作】小説『ハヤブサ消防団』紹介 見どころは?

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事件の謎を解き明かすミステリー作品は、あれやこれやと考えながら楽しく読むことができます。謎が解けた時の開放感も嬉しいですよね。

ここでは、池井戸潤さんのミステリー小説『ハヤブサ消防団』を紹介しています。

  • 小説『ハヤブサ消防団』はどんな小説?
  • 小説『ハヤブサ消防団』の見どころは?
  • 小説『ハヤブサ消防団』の実写ドラマは?

これらのことがわかる記事になっています。

ぜひ読んでみてください。

※ネタバレはしていません

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小説『ハヤブサ消防団』はどんな小説?


  • タイトル:ハヤブサ消防団
  • 作者:池井戸潤
  • ジャンル:ミステリー
  • 掲載:小説すばる
  • 単行本発売日:2022年9月5日
  • 出版社:集英社
  • 文庫:なし(2024年6月現在)

小説『ハヤブサ消防団』は、池井戸潤さんによる小説作品です。

一人の小説家の男性を主人公とし、新しく移り住んだ田舎で起こる事件に立ち向かう、本格ミステリー小説となっています。

2023年には、「第36回柴田錬三郎賞」を受賞しています。2024年6月29日現在の時点で、文庫の発売はされていません。発売についての情報もまだありません。

文庫本は、単行本発売から2~3年かかると言われています。

 

主な登場人物

三馬 太郎(みま たろう)

本作の主人公。
職業はミステリ小説家。
5年前に明智小五郎賞を受賞している。
愛車はトヨタのカローラ。

 

藤本 勘介(ふじもと かんすけ)

ハヤブサ地区の住人。
工務店勤務。
ハヤブサ地区で最初に太郎と仲良くなった人物。
愛車は農道のポルシェ(スバルの軽トラ?)。

 

立木 彩(たちき あや)

2年前に東京からハヤブサ地区に移り住んできた映像クリエイター。
愛車はトヨタのプリウス。

 

吉田 夏夫(よしだ なつお)

ハヤブサ地区の住人。
郵便局長。

 

江西 佑空(えにし たすく)

ハヤブサ地区の住人。
随明寺の住職。

 

山原 賢作(やまはら けんさく)

ハヤブサ地区の住人。
「山原林業」を経営。

 

真鍋(まなべ)

太陽光発電を勧めるタウンソーラーの営業マン。
山や畑の買収を目的に、ハヤブサ地区を回っている。

 

中山田 洋(なかやまだ ひろし)

太郎の担当編集者。
釣りとゴルフが大好き。

登場人物はたくさんいますが、その中でも特に重要だと思った人物を中心に紹介しました。

とりあえずこのメンバーを頭に入れれば読みやすいかも?

 

あらすじ

東京の大都会でミステリ小説家として暮らしている三馬太郎。そんな太郎は、取材の帰りに訪れた父の故郷、U県S郡八百万町ハヤブサ地区に引っ越すことを決めた。

亡くなった父が残した桜屋敷と呼ばれる家に移り住み、田舎暮らしがスタートした。
引っ越し後、太郎は、さっそく自治会長から勧誘され自治会に加入。さらに、同世代で仲良くなった藤本勘介から誘われた飲みの席では、八百万町ハヤブサ地区のハヤブサ分団、通称ハヤブサ消防団にも加入することとなった。

そして、その消防団の加入式に参加することになった太郎。
予定通りに行われていた加入式の最中、突然、火災の知らせが入る。

最初の火災をきっかけに、どんどん事件が広がっていきます。

小説『ハヤブサ消防団』の見どころは?

小説『ハヤブサ消防団』は、長いですが、一気に読んでしまいたくなる見どころがあります。

小説『ハヤブサ消防団』は、決して長すぎるわけではなく、長編小説としては普通の長さですが、初めて小説を読んでみようという人にとっては、少し躊躇してしまう分厚さかもしれません。

しかし、大丈夫です。一気に読んでしまうほどの面白さなので、読み始めてしまえば、長さは気にならなくなります。

寝不足にはなってしまうかもしれませんが、途中で飽きてしまうということにはならないでしょう。

一気読みしたくなる小説『ハヤブサ消防団』の見どころを具体的に2つ紹介します。

 

本格ミステリー

小説『ハヤブサ消防団』は、本格的なミステリー小説だというところが見どころです。

池井戸潤さんといえば、企業小説というイメージが強いですよね。

中小企業の物語である『下町ロケット』や、自動車メーカーのリコール問題が描かれた『空飛ぶタイヤ』。そして、銀行が舞台となる『半沢直樹シリーズ』や『花咲舞シリーズ』は、池井戸潤作品の代表シリーズとも言えるでしょう。

それと同じように、小説『ハヤブサ消防団』も企業が絡んでくる物語かと思いましたが、全く違いました。

小説『ハヤブサ消防団』は、放火や殺人という恐ろしい事件が起こる物語。その犯人を解き明かしていくのがメインとなります。たくさんの登場人物が出てきて、怪しいなという人物もいますが、誰が犯人なのかはわからず、最後まで目が離せません。

事件の背景は深く、重たいものとなっています。最後には、ずっしりと読み応えがある結末に、きっと満足できるはずです。

事件の背景もチープさはなく、しっかり作りこまれています。

ミステリーも面白い池井戸潤。

 

田舎暮らしのリアルさ

小説『ハヤブサ消防団』は、田舎暮らしのリアルさが描かれているところも見どころです。

都会を離れ、田舎へ移住する「田舎暮らし」は、何年か前から人気の生活スタイルです。テレビでもよく取り上げられて、自家製の野菜を使った料理や、大きな庭で、のびのびと遊ぶ子どもの姿がよく取り上げられています。

もちろん、それも田舎移住のリアルであることは間違いないのでしょう。

しかし、小説『ハヤブサ消防団』に登場する田舎暮らしは、それとは別のリアルさが描かれています。

小説『ハヤブサ消防団』に登場する田舎暮らしは、断ることは難しそうな消防団の加入といった地域活動や生活していく中で必要な活動の当番。また、馴染みの居酒屋に行くと、必ず誰かしら知り合いに出会うところなど、田舎暮らしにおける人間関係のリアルさを感じることができました。

三馬太郎は、その生活スタイルを嫌がっているわけではないので、田舎暮らしがマイナス風に描かれているわけではありません。しかし、テレビで見るようなキラキラ感いっぱいの感じに描かれているわけでもないのです。

メリットやデメリットという見方ではなく、本当に単純に、「田舎暮らしってこんな感じ」というのが伝わってくるような感覚で読むことができますよ。

地域のつながりが強い田舎社会。

「素敵だな」と思うのも「面倒くさいな」と思うのも人それぞれです。

そんなことも考えながら読みました。

 

小説『ハヤブサ消防団』は実写ドラマも話題!

小説『ハヤブサ消防団』は、2023年7月期のドラマとして実写化され、そちらも話題となりました。

主役の三馬 太郎を演じたのは、中村倫也さんです。その他にも川口春奈さん(立木彩役)、 満島真之介さん(藤本勘介役)など、豪華なキャストが揃う作品となりました。

テレビ朝日で放送されたドラマ『ハヤブサ消防団』は、「TELASA」で見放題配信されています。

TELASA

 

「TELASA」では、スピンオフ作品『恋の妄想消防団』も配信中。

まとめ

【池井戸潤ミステリ―作】小説『ハヤブサ消防団』紹介 見どころは?についてまとめました。

  • 小説『ハヤブサ消防団』は、池井戸潤さんによる小説作品
  • 小説『ハヤブサ消防団』は、本格的なミステリー、田舎暮らしのリアルさがみどころ
  • 小説『ハヤブサ消防団』は、実写ドラマも話題

 

ヒット作だらけの小説家は、何を書いても面白いのかもしれません。

ジャンルが違っても「やっぱり池井戸潤!」と思わされる作品でした。

あなたもぜひ読んでみてください。

 

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