【えっ?そっち!?】裏切り要素が多めの漫画『隣のあたし』を紹介

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少女漫画が大好きでよく読んでいます。

少女漫画と言えば恋愛。2人の男女の恋の物語がメインテーマです。最終的に結ばれるであろう男女2人も、第1話で予想がつくパターンが多いのが王道。結ばれるのはわかっていながらも2人の恋物語にキュンキュンしたりせつなくなったりするんです。

しかしその王道のパターンを見事に裏切ってくれた少女漫画がありました。

ここではそんな裏切り要素が多めの少女漫画『隣のあたし』を紹介します。今回はネタバレありです。

作品の基本的な情報裏切り要素について、そしてアニメ化や実写化についてまとめました。ぜひ最後まで読んでみてください。




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漫画『隣のあたし』はどんな漫画?

 

  • 作品名:隣のあたし
  • 作者:南波あつこ
  • ジャンル:少女漫画
  • 掲載誌:別冊フレンド
  • コミックス発売巻数:全10巻(完結済み)
  • 出版社:講談社

 

漫画『隣のあたし』は、雑誌「別冊フレンド」で2009年~2012年に連載されていた作品です。中学生と高校生の恋愛を描いた物語となっています。単行本は、番外編を含む全10巻で物語は完結しています。

作者の南波あつこ先生は、他作品に『先輩と彼女』『カモナ マイハウス!』などを手掛けています。

主な登場人物

上村 仁菜(うえむら にな)

中学3年生の女の子で本作のヒロイン。明るく元気な女の子。
同じマンションの隣に住む京介とは幼なじみで、ベランダから部屋を行き来するほどの仲良し。

 

橘 京介(たちばな きょうすけ)

高校1年生の男の子。仁菜からの呼び名は“京ちゃん
部活は野球部。ポジションはセンター。

 

麻生 結衣子(あそう ゆいこ)

京介が所属する野球部のマネージャー。家庭教師をしてくれていた久米川と付き合っていた。
はっきりものを言う性格のため、女子から陰口をたたかれることもあるが実は周囲に気を使えるいい子。

 

久米川 映児(くめがわ えいじ)

京介の高校の野球部のOB。卒業してからも後輩から名前が憶えられているほどのエースだった。
別れてからも結衣子に連絡を頻繁にしている。

 

橘 圭介(たちばな けいすけ)

京介の弟。小学生。2組の茉由花が彼女。
元気で活発。男らしい性格。

 

三宅 瞬(みやけ しゅん)

仁菜のクラスメイトの男の子。周りに気を配れる優しい性格。
京介をずっと見続けてきた仁菜のことをずっとひそかに想ってきた

 

広瀬 茉由花(ひろせ まゆか)

圭介の同級生で圭介の彼女。ふんわりとした感じのかわいらしい美少女。
性格は見た目とはちがってしっかりしている。

あらすじ(ネタバレなし)

仁菜には同じマンションに京介という幼なじみがいる。部屋同士が隣のため、ベランダから気ままに会いに行くこともふつうのこと。京介の弟もいっしょに、部屋で雑魚寝することも特別なことではなかった。
仁菜はそんな京介の事が小さな頃から大好き。京介が高校に入学してからもあいかわらずベランダから京介に会いに行ったり、教室から京介の姿を見つけて目で追ったりしていた。
しかしある日、京介が野球部のマネージャー・結衣子とキスをしているのを目撃してしまう。

 

漫画『隣のあたし』は裏切り要素が面白い作品

漫画『隣のあたし』は少女漫画です。少女漫画と言えばキュンキュン要素たっぷりに、「なんやかんやはあっても結局この2人が結ばれるのね♡」なんて最初から予想して楽しむ作品だと思っていました。

こちらの作品はそんな予想をしっかり裏切ってくれます

そんな裏切り要素が見どころともなっています。「えー!?」と思いながらも最後まで読んでしまう魅力があるのです。

見どころとなっている裏切り要素を紹介します。ネタバレを含むのでご注意ください。

キュンキュン系ではなくせつない系

少女漫画といえばアラフォーの私からすればすでに異世界ファンタジー。それぐらいもう縁がないシチュエーションなんですが、そんな作品にいつも必ずあるのがキュンキュンとさせてくれる”癒し”です。

かわいい高校生たちが初々しいながらも恋愛を頑張る姿はかわいくて尊くて・・。

この作品も当たり前のようにそれを期待して読んだのですが、残念ながらいつもの“癒し”は感じられず

「なんでだ?」と思って考えたんですが、おそらく理由は終始せつないから。

せつないんですよ。とにかく。特に女性陣にとってのせつない要素がヒドイ

好きで好きでたまらない京介にはまさかの彼女ができ、仁菜は撃沈。

そして京介の彼女・結衣子も元カレへの気持ちを切ろうとしても切ろうとしても連絡がきて気持ちがいまいちはっきりしない状態。

結衣子と付き合っているはずの京介は、いつも仁菜を優先して助けたり心配したり・・。

キュンキュンしません。全体的に。

どっちつかずの京介には、終始イラっとさえしてしまいます。

物語は全体的に明るい感じではなく悲しい感じに仕上がっています。キュンキュン系好きの私的には寂しいのですが、これはこれで続きが気になる要素でもありました。

当て馬の勝利

当て馬とは多くの恋愛漫画において、ライバルキャラとして主要キャラで登場し、結果的には主人公にフラれてしまうキャラのことをいいます。

少女漫画ではだいたい第1話の時点でカップルが予想できます。この子とこの子がひっつくんだろうなーとわかっているのに面白いんですよね。

そしてイケメンで優しいとんでもなくいい男なのに、おそらくこの子はフラれるなっという子も登場します。いわゆる当て馬ですね。

どう考えてもこの子の方が大事にしてくれるよ~なんて思いながらもやっぱり予想した子の方とひっついちゃうのが少女漫画の定番中の定番

しかし『隣のあたし』は、まさかの当て馬が勝利するお話でした。

第1巻の表紙は京介なのに。

仁菜と京介は仲良さそうに笑っているのに。

最後に選ばれるのはまさかの途中から登場の当て馬・三宅君

いい子です。三宅君。本当に。一途だし。しかしどう考えてもこの子は当て馬ポジションだったはず!

本編完結まで「いやいや、まさか・・」と思いながらの結末でした。

裏切られた感がありますが、他作品ではあまりない珍しさがあります。最後までドキドキしてしまう面白さでしたよ。

ちなみに番外編では仁菜と三宅君のその後の話が少しだけ描かれています。

けんかしながらもお互いの想いを確かめ合うお話。それを見てやっと定番の少女漫画感を感じることができました。

リアリティー感がある少女漫画

始めにアラフォーの私にとっては少女漫画はファンタジーと書きましたが、よくよく考えたら中高時代に結婚相手に巡り合える方がかなりレアですよね(中には結婚まで続くカップルもいますけど)。

そのため、おそらく同じ年代の女の子たちにとっても少女漫画はリアルとはかけ離れた部分が多いでしょう。

しかし『隣のあたし』はそんな非リアル的ではなく、どちらかというと現実的。幼なじみ京介と結ばれるのが少女漫画的ではありますが、リアリティーを感じるのは結ばれないという結末かなとも思います。

初恋は幼なじみの京ちゃんですが、年ごろになって他の男の子を好きになるというのは決しておかしなことではありませんよね。むしろその方がリアル世界では当たりまえ。

物語の途中には「仁菜はまだ14歳よ。いっぱい恋しないでどうするの。」という仁菜のお母さんの言葉があります。

全くその通りです。恋をいっぱいして女の子は成長していくんですから

少女漫画好きとしては裏切られる結末の物語でしたが、リアルさが描かれているのは見どころポイントだなとも思いました。




漫画『隣のあたし』はアニメ化・実写化してる?

漫画『隣のあたし』は、2021年12月現在、アニメ化も実写化もされていません

面白い作品ですが、完結してかなり日が経っているのでこれから映像となる可能性も低いかなと思います。

作者・南波あつこ先生の他作品『先輩と彼女』は映画化されていました。

なんだか予告を見るとまたせつない系な予感がします。

半年以上南波先生に交渉をした末にやっと実現した映画だそうです。原作と合わせて見てみたいですね。


まとめ

漫画『隣のあたし』は、南波あつこ先生による少女漫画です。

王道のラブストーリーを裏切るような作りになっているところが見どころとなっている作品です。

2021年12月現在、アニメ化も実写化もされていません

幼なじみが登場する物語ですが、よくある幼なじみものではありません。結末まで読んだ時には思わず「えーっ!!」と声に出してしまいましたが、最後まで読んでしまうやめられない面白さがありました。

ありきたりではないちょっと変わった少女漫画が読みたい人には特にオススメです。番外編までしっかり楽しめますよ。ぜひあなたも読んでみてください。



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