女の子といえば可憐でかわいくてキラキラしてる。エロいことなんか考えたことない・・なんてのは全部男子の妄想です。女の子だって男の子とあんなことやこんなことしてみたいなと考えるのは実は普通のことなんです。
ここではそんな女の子が主人公の漫画『たまのごほうび』を紹介します。
作品の基本的な情報や登場人物と簡単なあらすじをネタバレなしでまとめています。そして私が思う見どころポイントも記しているのでぜひ最後まで読んでみてください。
漫画『たまのぼほうび』はどんな漫画?
- 作品名:たまのごほうび
- 作者:星谷かおり
- ジャンル:少女漫画
- 掲載誌:別冊マーガレット
- コミックス発売巻数:全4巻(完結済み)
- 出版社:集英社
漫画『たまのごほうび』は、別冊マーガレットで2018年から2019年に連載された作品です。本編終了後は本編に出てくる猫のミケ目線で描かれた番外編も掲載されました。
コミックスは全部で4巻発売されており、物語は完結しています。最終巻となった第4巻に番外編がいっしょに収録されています。
主な登場人物
三ヶ田 かの子(みけだ かのこ)
物語の主人公。小・中学と女子高で育ってきた女の子。男子というものを知らず、憧れを抱いている。
玉緒くん
かの子の同じクラスで隣の席の男の子。新入生代表挨拶もした天才。人と関わるのが苦手。
しーちゃん
かの子の友達で、同じく小・中と女子校育ちの女の子。かの子とは違いちゃっかり彼氏持ち。
あらすじ
三ヶ田かの子は、小学校も中学校も女子校だったため男子という存在に関わらず育ってきた。その反動はいつしかちょっとよこしまな煩悩へと変わり、高校へ進む頃には男の子に触れてみたいという願望に変わっていた。
そんなかの子は高校入学後、さっそく男子の隣の席になる。
その男子の名前は玉緒くん。中学の頃から天才だと言われており、考え方が変わっているため人との付き合い方が上手くできずクラスでも浮いた存在だった。
しかしかの子はそんな玉緒くんのささいな行動を見るうちに、本当は優しい人なのではないかと思うようになる。
それに加えていつもの男の子に対する興味津々の煩悩も働き、玉緒に触れてみたいという衝動を抱えながらも、なんとか仲良くなれるようにがんばっていく。
漫画『たまのごほうび』の見どころポイントは?
漫画『たまのごほうび』は全4巻という短めの漫画ですが、見どころポイントはしっかりつまっていました。できるだけ内容に触れないように紹介します。
煩悩でいっぱいのかの子
主人公のかの子はおとなしめなかわいい女の子ですが、頭の中は玉緒とあれこれすることでいっぱいです。
雨で濡れた玉緒のシャツを見る目は変態おやじと同じ目をしています。
授業中は玉緒の手を見て、後ろから抱きしめられる妄想をしちゃいます(よだれたらしながら笑)。
玉緒は真剣な話をしているのに、目や口元を見ながら「やばい ふれあいたい・・」なんて考えています。
とにかくかなり男子というものに興味津々な女子。好きな人をそんな目で見る気持ちはとてもよくわかるのですが、かわいい女の子というのはそれは隠すべき感情だというのが一般的。特に少女漫画ではこんな女の子は見たことがありませんでした。それがヒロインとして登場ですから驚きです。一風変わったヒロイン像が見どころだと思いました。
ちなみにかの子は煩悩まみれではありますが、それは玉緒くんに対してだけです。男好きな女の子というわけではなく、玉緒にくんにだけエロ妄想している一途なかわいい女の子なので、少女漫画らしいヒロインの一面もちゃんとあるんですよ。
天才イケメンの変人・玉緒くん
煩悩まみれなかの子に対して、ヒーローポジション男子は天然イケメンの玉緒くん。とにかく頭が良く、社会の資料集の内容も覚えているぐらいの男の子。
その玉緒くんの変人っぷりが面白いんです。
玉緒くんは男女の関係について無知ではありません。しかしそこに“ドキドキ”とか“キュンキュン”という感情はありません。もちろん男の子によくあるムラムラ系の感情も全く無し。
そのためかの子が自分に触れたいと思っているのを知ってしまっても、顔色一つ変えません。むしろ遺伝子を残そうとする本能が働いている人間らしい行動だと考えて、恥ずかしがってるかの子を励ましちゃいます。
頭が良すぎる人って恋愛についてこんな風に考えるのかな?なんて思いながら読んでしまいました。
しかしそんな玉緒くんも、かの子と過ごすことでだんだんといろんな顔を見せてくれるようになります。変人高校生男子が恋愛に目覚め、ドキドキしたりキュンキュンしたりする感情を見せ始めるのが見どころですよ。
ちなみに玉緒くんはかなりイケメンに描かれています。ビジュアルだけでキュンキュンできるので、玉緒くんを見るだけでも楽しめそうです。そのせいかコミックスの表紙も全部玉緒くんです。
恋愛漫画はカップルで表紙を飾ったりするのでこれも珍しいですね。イケメン好きな方、ぜひチェックしてみてください。
とにかくすっきりした恋愛ストーリー
『たまのごほうび』は、全体的にとてもすっきりしたストーリーとなっています。それは物語のメインである恋愛自体がそれほどこじれてないからでしょう。
かの子は玉緒とあれこれすることしか考えていませんし、玉緒くんの方はこれまで人と関わることさえなかった男の子です。この2人、少女漫画によくあるこじれた恋愛ができるほどの恋愛スキルは持ってないんです。とにかく相手のこと考えるのにいっぱいいっぱいなので、あっちいったりこっちいったりする複雑な恋愛は無理なのでしょう。
ライバルは登場しますがなかなかスピーディーにライバル問題は終了します。読んでいてとても爽やかで気持ちいいです。ずっと見ていたい2人ではありますが、4巻という分量で終わるのもちょうどよかったと思います。
かなり読みやすい作品なので、男女問題多めの少女漫画は苦手だという方にはとくにオススメですよ。
まとめ
漫画『たまのごほうび』は別冊マーガレットで連載された漫画です。
コミックスは4巻で完結しています。
男の子に興味津々の煩悩女子と天才で人との関わりが苦手な男子の恋愛物語となっています。
見どころは
- 煩悩でいっぱいのかの子
- 天才イケメンの変人・玉緒くん
- とにかくすっきりした恋愛ストーリー
の3つです。
恋愛漫画では男女キャラの組み合わせにも注目してしまいますが、煩悩女子と天才男子の組み合わせはとてもかわいくて面白いものでした。
コミカル部分も多くあるので、笑いながら読むことができますよ。もちろんキュンキュン要素もたくさんあります。ぜひあなたも読んでみてくださいね。