【闇バイトに潜む悲しい恋愛】『相棒23』 第17話「盗まれた死体」ネタバレあらすじ　見どころ

杉下と亀山は、角田課長のお手伝いで、闇バイトの実行犯を摘発。
闇バイトの組織は、おそらく「スカル」。杉下と亀山は、特別班でスカルを追っている羽藤真一刑事を角田課長から紹介される。
羽藤は、スカルから脅迫を受けているが、それにひるまず捜査に力を入れている。
スカルのトップは「ユキチ」という人物だが、ユキチについての詳細はわかっていない。

杉下と亀山は、スーツケースを盗まれて困っている女性を発見。
手伝おうとする2人に、女性は、「スーツケースの中には死体が入っている」と言ってきた。

杉下と亀山は、交番で女性の話を聞くことに。
女性は、闇バイトで、中を見ずにスーツケースを運ぶように言われたが、トラブルで中を見てしまい逃げ出したという。
しかし、逃げたら殺されるかもと不安に思い、戻ったが、スーツケースはすでになくなっていたらしい。
闇バイトは、道で男性にぶつかってしまい、その拍子に壊れたものを弁償しろと言われ、断れなくて引き受けたという。
仕事はユキチという人物から依頼されたと女性は証言した。
話の途中、追剥にあったらしく、服を着ていない男性が保護されてきた。

杉下と亀山は、調査を開始し、スーツケースを発見。
しかし、中に遺体はなかった。
鑑識の調べで、スーツケースからは、住田龍介という、傷害事件の前歴がある男の指紋が見つかった。

杉下と亀山が、住田の家に行ってみると、廣岡浩という男性がいた。
廣岡は、住田の大学の友達で、連絡が取れないから家に来たという。
また、廣岡は、住田は過去に自分をかばって傷害事件を起こしたのだとも言った。
住田の部屋からは、闇バイトの連絡用と思われるスマホが見つかる。

角田課長から、羽藤と連絡が取れないという話を聞き、杉下と亀山は、羽藤の家へ向かう。
家の鍵は開いており、室内では花瓶が割られているという様子から、羽藤は事件に巻き込まれたと考えられた。
また、角田課長に「娘と連絡が取れなくなったから力を貸してほしい」というメールが届いたが、メールの送り方から、別人が成りすましているか、羽藤が異変を知らせようとしているかどちらかだと、杉下は考えた。

杉下は、病院へ向かう。
病室には、追剥にあって交番に保護された男性がいた。
男性の名前は、茂手木。
杉下は茂手木に、「血まみれの男に服を奪われたのではないのか」と指摘。
茂手木は、見張っていた女性が逃げた後、スーツケースを運んだが、血が垂れていることに気づき路地に移動。そこで、実は生きていた死体の男が目を覚まし、服を奪われて逃げられてしまったと認めた。
茂手木は、住田の家にあったものと同じ雀荘のライターを持っていた。

杉下が雀荘に向かうと、廣岡がいた。
廣岡は、闇バイトをしていたことを認める。
そして、住田については、手先が器用で上から期待されていたが、ユキチの計画を妨害しようとしたから排除されたと言った。

羽藤から角田課長に電話が入る。
「犯罪に巻き込まれてしまうか、美香(娘)を助けてくれ」と言って、電話は切れてしまった。
羽藤の声だが、文章を読まされたような声だった。

亀山の調べで、美香にはシステムエンジニアの彼氏がいたが、父親に紹介しようとしたら、急に振られたということがわかる。

亀山が、スーツケースを運んでいた女性が男性にぶつかったという道を歩く。
同じ手口でぶつかってきて、弁償を求めてきた男性に警察手帳を見せて逮捕。男性は、ユキチからスカウトされたと証言した。
さらに、美香の写真を見せると、父親がスカルを狙う警察官だから、娘をはめて脅しに使う計画があったと証言した。
しかし、手口を美香にバラそうとしたやつがいたから、ユキチがキレて粛清すると言っていたと供述した。

杉下は、羽藤の電話のバック音から監禁場所を特定。亀山と一緒に乗り込むと、住田が羽藤を監禁していた。
住田は美香と付き合っていたが、父親が警察官であると知り、いっしょにいられないと思って別れたという。
しかし、ユキチが美香を利用しようとしていることを知り、美香に伝えようとしたが襲われてしまった。
なんとか逃げ切り、美香を助けようとしたが、美香にはすでに連絡が付かなかった。
スカルに捕まってしまったと考え、時間がないから羽藤を拉致して美香を捜させることを考えたと言った。

美香は、ユキチの指示で金庫泥棒をさせられそうになっていたが、杉下が睨んでいた場所だったため、前もって捜査一課が張り込んでいた。
美香は無事に保護された。

ユキチが住田を脅した動画を見て、杉下は、ユキチは茂手木であると確信。
茂手木がスーツケースのお金を持って逃げようとしていたところを確保した。

羽藤は、「警察官として犯罪者を許すことはできないが、娘を命がけで守ってくれたことを父親として感謝する」と、住田に告げた。