【ヒロコママ登場!!】『相棒23』 第6話「薔薇と髭の夜明け」ネタバレあらすじ　見どころ

小料理屋「こてまり」には、杉下と亀山、美和子と女将であるこてまり、そして、ヒロコママが集まっていた。
ヒロコママは4人に手料理を披露。
見た目も味も、文句なしの出来栄えだった。
ヒロコママは、「助け合い食堂」で料理を提供しようと思っていると話す。

助け合い食堂とは、ハートテーブルというNPOが運営する食堂で、ヒロコママはそこを手伝っているらしい。
特命係の一室で、杉下と亀山は、角田課長とそんな話をしていた。
すると、亀山のスマホに、ヒロコママの仕事仲間から連絡が入る。
なんと、ヒロコママが人を殺した疑いがあるらしい。

<事件発生>

殺された男は幸田裕一郎。
「東栄ネクスト」という会社の社長で、助け合い食堂に寄付を持ちかけていたが、実際はただの税金対策で、寄付金も自治体の援助も自分の懐に入れていたという男だった。
さらに、助け合い食堂は、東栄ネクストとグルだったといううわさまで流れている。

ヒロコママは、その話を聞いて怒り、社長に話をつけてくると言って出て行ったあと、連絡が取れなくなったらしい。

殺害現場では、ピンバッジの留め具が見つかる。
フロント部分はまだ見つかっていない。
杉下は、幸田の机の中にあった万年筆に目を付ける。

<ヒロコママの目撃情報>

ヒロコママの姿は、幸田の会社と同じビルに入っている飲食店の従業員・大森が目撃していた。
ヒロコママは挙動不審で、誰かに連絡しようかとためらった様子だったという。

<高校教師・泉川>

杉下と亀山は、助け合い食堂で話を聞くことに。
食堂のスタッフの一人には、高校教師の泉川慎平という男性もいた。
泉川は、元々、助け合い食堂の利用者だという。
話を聞いている途中に、ヒロコママを見たという目撃情報が入り、店を出ることに。
杉下は、亀山にこっそりと、「泉川はヒロコママに接触するだろうから目を離さないように」と指示をする。

<矢野拓海>

伊丹たち捜査一課は、殺された幸田の電話履歴に残っていた矢野拓海という男性に話を聞く。矢野は、司法書士で、幸田と仕事で関わりがある。
矢野は、電話の内容は仕事の話だったと答え、殺害についての供述はなかった。

<10年前の強盗事件>

杉下は、10年前に起きた資産家強盗殺人事件について調べている。
資産家強盗殺人事件とは、企業オーナーの自宅に目出し棒の2人組が入り、3000万円の貴金属類を奪った事件。
犯人の指紋は得られたが、逮捕までには至っていない。
盗まれたもののリストの中には、幸田の机から出てきた万年筆と同じものがあった。

杉下は、万年筆から、10年前の資産家強盗事件の2人組の犯人の一人は、幸田だと推測。
調べると、杉下の推測通り、幸田と犯人の指紋が一致した。
さらに、幸田の会社のドアやソファからは、もう一人の犯人の指紋が検出された。

<ヒロコママの行動>

亀山が泉川を尾行していると杉下の予想通り、ヒロコママが現れた。
2人が接触したところで、亀山も姿を現す。

ヒロコママは、幸田の遺体を発見して警察に電話をしようとした時、泉川がつけていたピンバッジを発見したので、泉川に自首させようとしていたらしい。
泉川は、幸田の会社の前まで行ったことは認めたが、幸田に会ってもないし、遺体も見ていないと主張した。

<10年前の犯人像>

矢野の指紋が10年前の強盗犯の指紋と一致した。
さらに、防犯カメラに、矢野に似た人物が映っていたこともわかる。
しかし、矢野は幸田の会社には行っていないと犯行を否定する。
取り調べの様子を見て、杉下は、矢野が腕時計を左手にしていることに疑問を持つ。
左手にしているということは、矢野はおそらく右利き。
10年前の犯人の一人は、左手に包丁を持っていたため、矢野の聞き手とは一致しない。

<矢野の過去>

ヒロコママからの情報で、以前、矢野と同棲していた女性から話を聞くことに成功する。
女性によると、矢野は、キャバクラのボーイをしていたが、2015年の2月頃、突然、金髪だった髪をやめ、サラリーマンにでもなるような格好にイメチェンしたという。
浮気かと思って尾行すると、証明写真を撮っており、出てきたところに声をかけたらかなり怒ってしまい、そのままケンカ別れとなったらしい。

杉下は、矢野は幸田と強盗をする予定ではあったが、実際には加わらなかったと推測。
指紋は強盗の準備段階でついたもので、矢野の代わりに実際に強盗に加わった者が左利きだったのかもしれないと推理した。

杉下は、矢野に自分の推理を話すが矢野は黙ったままだった。
しかし、泉川の名前を出すとわずかに反応が見られた。

<矢野と泉川の接点>

矢野には、大学進学を目指していたが、両親が闇金に手を出してしまったため、諦めるしかなかったという過去がある。
そして、助け合い食堂を利用し、現在は高校教師として働く泉川も家庭環境は荒れていたという。
そんな2人の共通点は歌舞伎町。
矢野は、歌舞伎町にあるお店でボーイとして働き、泉川は、アルバイトの新聞配達の配達エリアが歌舞伎町だった。

<2015年2月25日>

泉川が大学に入学したのは2015年春。
強盗事件があったのは、2015年2月25日。
その日は、国公立大学の入試日でもあった。

2015年、泉川は、新聞配達のアルバイトをしながら受験勉強をしていた。
しかし、2月25日の受験日には、インフルエンザにかかってしまう。
ふらふらになりながらも新聞を配達する泉川は、矢野の前で倒れてしまった。
そんな泉川を矢野は保護。
高熱にうなされながらも、翌日の試験を受けようとする泉川を見て、矢野は、身なりを整え証明写真をとった。
そして、泉川の受験票を細工し、強盗の計画をキャンセル。
2月25日は、泉川の替え玉となり、入試を受けたのだった。

泉川が矢野の替え玉受験を知ったのは、合格通知が届いてからだった。

<真犯人>

杉下と亀山は、幸田の会社と同じビルに入っている飲食店の従業員・大森に、再び話を聞きに行く。
大森は、話をしながら左手で机を拭いている。

大森と幸田は、10年前、同じゲーセンでバイトをしていた。
幸田は大森に強盗話を持ち掛け、犯行は成功。
しかし、その後、強盗で得たお金でビジネスに成功した幸田に対して、大森は、ギャンブルで全てのお金を失っていた。
そして、大森は、幸田を強盗事件をネタに脅し、お金をせびるようになった。
幸田は、そんな大森を殺そうと考え、逆に大森から殺されてしまった。

矢野は、大森の遺体処理のために、幸田から呼び出されていたが、言われた時間に行ってみると、すでに幸田が殺された後だった。

<泉川の未来>

泉川は、自分の過去を生徒に話すつもりだ。そして、教員免許を返上し、もう一度ゼロからスタートをする。