【見えたの2回目!!】『相棒23』 第5話「幽霊ホテル」ネタバレあらすじ　見どころ

杉下は、休暇を利用して、「ホテル秋川」を訪れていた。
ホテル秋川は、自然に囲まれた穏やかで有名なホテル。
しかし、幽霊が出るという噂でも有名らしい。

そのホテルで、客室スタッフが刺殺体で発見されるという事件が発生。
殺されたのは、宮原正志という男性。
手には、スマトラシジミという名前の青色の蝶々が握られていた。
昆虫に詳しい亀山によると、スマトラシジミはジャスミンの花とカンナビスの花が好物だという。
そして、日本には生息していないらしい。

杉下が、幽霊が出ると話していた宿泊客に話を聞く。
そのお客は青く光る人魂を見たと言い、さらに別の客も同じように人魂を見たと話してくれた。
杉下は、近くにいた別の宿泊男性にも話を聞いてみる。
その男性は、心霊マニアで、手にはカメラが握られていた。
男性は、自分は出会えないのに素人が出会えるなんて不公平だとぼやいた。

一方の亀山は、ホテルの庭で、スマトラシジミの絵を描いている中井雫という少女に出会う。
雫は、スマトラシジミを見たから探していると言い、亀山はスマトラシジミ捜しに協力することに。

蝶々を捜している途中、雫は突然苦しそうにうずくまってしまった。
そこへ雫の母親が現れ、雫を保護。
話を聞くと、雫は呼吸器疾患を患っており、ホテル秋川には療養目的で宿泊しているという。
週末には、父親も雫に会いに来ている。
ただし、夫婦仲は良くないらしく、部屋はいつも別室だった。
父親の名前は、中井和彦。
中井は、宮原の刺殺体が発見された客室に泊まっていた。

伊丹たち捜査一課が、中井和彦に話を聞くと、スマトラシジミについて、「気味が悪い」とだけ答える。

杉下と亀山が事件について話していると、ホテルの常連客だという男性から声をかけられる。
男性は、捜査のお手伝いがしたいと言ってきた。

支配人からホテル館内の見取り図をもらった杉下と亀山は、人魂が確認された場所を確認。
すると、確認場所には、ジャスミンの花が飾られていることがわかる。
このことから、杉下は、人魂の正体はスマトラシジミではないかと考える。

杉下と亀山は、スマトラシジミについて聞くために、城南大学の花岡教授を訪ねる。
花岡教授に見せてもらったスマトラシジミは、青く光り輝いていた。
この光るスマトラシジミには、ホタルの遺伝子が導入されているらしい。
亀山は、この光るスマトラシジミが、外部に持ち出された可能性を尋ねるが、花岡教授は「ちゃんと管理しているからそれはない」と答えた。

「こてまり」で飲んでいる特命係。
美和子も一緒に、秋川ホテルの幽霊話で盛り上がる。
美和子がネット情報をチェックすると、ホテルに出る幽霊は、生前、ホテルを気に入っていた文化人たちだと言われているらしい。
杉下たちは、雫のお母さんが書いたと思われるブログを発見。
そこに投稿されていた写真を見て、杉下と亀山はあることに気づく。

特命係の2人は、雫が泊まっている部屋を訪ねる。
亀山は、雫に、ここで蝶々の飼育をしていたのではないかと聞く。
ブログで見つけた写真には、そう思わせるものが映っていたからだ。

雫は、母親が虫嫌いなのを知っていたので、スマトラシジミをこっそりと隠しながら飼っていたという。
そして、ジャスミンの花の蜜をあげようとしたときに、誤って逃がしてしまったらしい。
亀山と一緒に探したのは、自分が逃がしてしまったスマトラシジミだったのだ。

雫の父親は、雫にスマトラシジミをプレゼントしたことを認めた。
さらに、そのスマトラシジミは、殺された宮原からもらったこともわかった。

杉下と亀山は、花岡教授に会いに、再び城南大学へ。
花岡教授の研究室に入っている清掃スタッフは、ネットで募集されている単発バイトであることを確認。
そして、殺された宮原も、以前、研究室の清掃に入っていたということを、花岡教授は認めた。
宮原は、粗大ごみの隣に置いてあったスマトラシジミが入った飼育ケースを、処分品と間違えて持ちだしてしまったらしい。
さらに、病気の女の子にあげたと聞いたので、花岡教授は取り返すように指示。
女の子がスマトラシジミを逃がしてしまったようだと聞いて、捕獲しなくてもいいから握りつぶせと指示したという。
ただし、「宮原を殺してはいない」と主張した。

スマトラシジミは、ジャスミンの花と同じようにカンナビスの花も好む。
杉下は、宿泊客の中にカンナビスの花を隠し持っている人物がいるのでは？と考える。
カンナビスは、麻族の植物のため、種類によれば・・。

角田課長に話を聞くと、大麻草の取引場所は、「フォール」と呼ばれているという。
フォール=秋。
そこからホテル秋川が連想される。
ホテル秋川は、大麻の取引場所になっていたのではと考えられた。

杉下と亀山は、心霊マニアだと自称していた宿泊客に会いに行く。
男が持っていたカメラのレンズは指紋で汚れていて、写真を撮るために使うものには見えなかった。
杉下は、ホテル内を怪しまれないように動くために、カメラを小道具に心霊マニアを装っていたのだろうと指摘。

男は、半ぐれ集団スコルピオの幹部だった。
男は、ホテル秋川で取引をする予定だったが、宮原に気づかれたと思って殺害。
手には自分の証拠が握りしめられていると思ったが、見たこともない青い蝶々が握られていた。
ポケットの中も探ったが、自分が知らない茶色の粉末が出てきたと認めた。

伊丹たちたちによると、宮原が支配人にこっそりと何かを渡していたという目撃情報があったらしい。

杉下と亀山はホテルへ行き、支配人に話を聞くことに。

茶色の粉末は、呼吸器疾患の患者が服用する薬だった。
支配人は、雫が薬を飲んでいないことに気づき、宮原にゴミを回収するように頼んでいたという。
雫が薬を飲んでいないことを両親に話そうとしていたら、今回の事件が起きてしまったらしい。

杉下と亀山は、雫の両親に会いに行く。
そして、
「夫婦の別居で会えなくなった父親が、病気になると、週末だけ会いに来てくれるようになった。雫は、自分が病気の間は、昔のように家族が元の形に戻ると考え、回復するのを拒んでいたのは？」
と伝えた。
そして、「雫が発する光に気づいてあげて欲しい」とも伝え、その場を後にした。

杉下と亀山と支配人が話をしていると、いつかお手伝いを申し出てくれた常連客が現れる。
宮原の死を悔やんでいた特命係に、常連客は「人に優しくした人は、人生を終えた後も優しい仲間たちに受け入れてもらえる」と話す。
それを聞き、穏やかな気持ちでお別れの挨拶をする杉下と亀山。
2人が背を向けた後、常連客はすでに姿を消していた。