【三浦刑事登場!!】『相棒23』 第7話「復讐者は笑わない」ネタバレあらすじ　見どころ

公園で男性が刺され、死亡する事件が発生。
遺体の男は、押見博樹という名前で、29年前に元恋人・板倉里穂を殺したとして指名手配されている人物だった。
事件は、時効廃止の法改正前に起きているため、時効扱いとなっている。

発見時、まだ息があった押見は、発見者が、救急車を呼ぶのを拒んでいたという情報もある。

<元三浦刑事との再会>

杉下のスマホに、かつて捜査一課の刑事だった三浦から連絡が入る。
杉下と亀山は、こてまりで三浦と落ち合うことに。
3人は、久しぶりの再会を喜びながらも、三浦の要件を聞く。

<三浦の心配事>

三浦は、29年前の事件を担当していた。
三浦によると、押尾によって殺された板倉里穂の父親は、事件後から時効が成立した後もずっと、押見を捜していたらしい。
押見が「多摩川ウィングス」の熱狂的なファンだということも調べ、試合の度にスタジアムに探しに行くという執念だった。
また、当時、里穂には、恒川圭一郎という婚約者がいた。
恒川は現在、押尾が発見された公園がある八王子に住んでいるという。
三浦は、恒川が押見を殺したのでは？と不安に思い、特命係に相談したのだった。

<里穂の元婚約者・恒川>

特命係と三浦は、恒川に会いに行く。
恒川の家は、大きな一軒家で、壁にはシートが貼られていた。
恒川が八王子に越してきたのは10年前。
その頃から、押見の捜索はしていないという。
亀山は、恒川に、押見が殺害された日の行動を聞く。
押見は、体調を崩していたため、仕事を休んで自宅で寝ていたと答えた。
恒川は、スーパーで働いているらしい。

恒川が八王子に越してきたのは10年前。そして、押見の捜索をやめたのも10年前。
杉下は、三浦に、10年前に恒川に何があったのかを調べるように頼む。

<スーパーの従業員・友繁沙也加>

杉下と亀山は、恒川が働いているスーパーへ行く。
そこで、店長から、押見が女性従業員の友繁沙也加ともめていたという話を聞く。
沙也加は、離婚歴がある少しワケありな女性らしい。
防犯カメラには、店の外で待っている押見の姿も確認できた。
沙也加に話を聞くと、押見には、商品の場所を聞かれただけだと答えた。
そして、離婚についての話を聞くと、元夫とは、DVが原因で別れたという。
ヨリを戻そうと言われ、恋人ができたと嘘をついたが、それに逆上して、先日スーパーに乗り込んできたらしい。

押見が店の外で待っている防犯カメラの映像には、押見がライターを投げ捨てる姿が映っていた。
杉下は、亀山にそのライターを捜すように指示。
見事探し当てたそのライターには、「蝶と夜」というお店の名前が書いてあった。

<事件後の押見の行動>

特命係の一室に戻ると、芹沢が待っていた。
芹沢は、素直になれない伊丹にかわって、杉下と亀山に情報を提供する。
芹沢によると、押見は、29年前の事件の直後に、偽造パスポートを使って、海外に高飛びしたらしい。
2年後に戻ってきたことはわかっているが、10年前から足取りはつかめていないという。
海外に行っている間は、時効の進行は停止する。
そのため、押見の事件は時効扱いにはならないことになった。

<最近の押見の行動>

里穂の父親である板倉正継が任意同行される。
板倉は、押見を見つけ、殺すつもりだったが、殺すことができなかったと供述した。
押見を見つけた経緯を訪ねると、公衆電話から情報提供の電話があったと答えた。

杉下と亀山は、スナック「蝶と夜」に行くことに。
蝶と夜は、押見の妹の嘉子が経営するお店だった。
話を聞くと、兄である押見は、1週間前に突然現れたという。
元号が変わったことも知らなかったらしく、浦島太郎のようだったらしい。
押見は「用が済んだら出ていく」と言い、パソコンで色々なスーパーを調べていたという。
そして、「やっと店がわかった。あいつだけは許さない」と言っていたため、また人を殺すのでは？と考え、嘉子は板倉に押見の居場所を教えたらしい。

<凶器の行方>

杉下は、押見を刺した包丁は、「蝶と夜」の包丁だと推理。
さらに、捕まるのを恐れて救急車を拒み、凶器の包丁は公園のどこかに隠したのではないかと考えた。
亀山は、押見が隠したであろう包丁を捜すことに。

<沙也加の話>

杉下は、もう一度、沙也加に話を聞く。
沙也加は、お店で押尾に、「お弁当を買っているあいつの仲間か」「かばんにつけている鈴の音を聞いたことがある」などと言われたらしい。
沙也加は、恒川の家にも行ったことがあり、恒川が、廃棄されるお弁当をいつも持ち帰っていることを知っていた。
そのため、男が探しているのは恒川だと思い、恒川に連絡したら、仕事を休んで車で迎えに来てくれたという。
恒川が迎えに来てくれた時、ちょうど元旦那がお店に来るのは見えたが、車の中に隠れてやり過ごしたとも教えてくれた。

<凶器発見と10年前の出来事>

亀山は、見事、公園で凶器の包丁を発見する。

杉下のスマホに、三浦から連絡が入る。
三浦によると、10年前は、多摩川ウィングスが初のリーグ優勝をした日だという。

<恒川の犯行>

杉下とか亀山は、恒川の家を訪ねる。
杉下は、自分の推理を恒川に話す。

2014年12月6日、多摩川ウィングスがリーグ優勝をした試合で、恒川は、押見を見つけた。
尾行したが殺せず、時効になっていると思っていたため、警察にも付き出せず。
その結果、自宅に監禁するという手段をとった。
防音シートを張り、自分の顔は見せず、食事は職場から持ちかえったお弁当を与えた。
しかし、最近、家に沙也加が訪れるようになった。
押見は、その時に鈴の音を聞き、毎日食べていたお弁当から、スーパーを割り出したのだろう。

恒川は、沙也加から元夫についての相談を受けていた。
自分が守らなければと考え、引っ越しを決意。
押見を薬で眠らせ、10年前と同じ場所に運んだ。

押見は、10年間押見を監禁していたことを認めた。
しかし、殺してはいないという。

<殺害の真犯人>

凶器からは、押見の血痕以外に、沙也加の元夫の指紋が検出された。
沙也加の元夫は、押見のことを沙也加の新しい男だと思い、後をつけたらしい。
しかし、襲い掛かられ、もみ合った末、刺してしまったと自供した。